補聴器の値段はいくらが相場?初めての補聴器選びの種類と価格

2023.07.15

補聴器の値段はいくら?高いんでしょ?

補聴器って、いったいいくらするの?と、まったく相場の想像がつかない人も多いのではないでしょうか。または、「補聴器は高いモノ」というイメージがあるかも知れませんね。

実は、補聴器にはさまざまな価格帯のものがあります。購入を検討するとき、価格や性能についてどのような知識があれば良いのでしょうか。今回は、そんな疑問にお答えします。

補聴器の値段(価格)の 平均・相場は?

30~60万円くらいが補聴器の値段の相場と考えておくのがよいでしょう

 2022年に実施された日本補聴器工業会の調査によると、補聴器1台の価格は、ほとんどが10万円から30万円までとのこと。(JapanTrack2022)

加齢性難聴は多くの場合、両方の耳で同時に聴力が落ちていきますので、両耳に補聴器をつけることになります。
そのため、上記金額の補聴器の2台分の金額がかかることになります。

また最近では、わずらわしい電池交換の手間が省ける、充電タイプの補聴器も注目されるようになりました。充電タイプの補聴器にする場合は、充電器の金額(およそ1.5~5万円程度)も加味しなければなりません。

したがって、便利な充電式タイプで補聴器を両耳でつける場合、30~60万円くらいが相場として考えておいていただくのがよいでしょう。

補聴器の選び方 と 補聴器の価格の関係とは

補聴器の種類と選び方の4つのポイント

補聴器は、使用する本人の生活状況や聴力レベルを考慮しながら、数多くの種類の中から最適なものを選択する必要があります。
補聴器を選ぶときのに考えるポイントは以下の4つです。

<補聴器の種類と選び方 1> メーカー

メーカーによって力を入れている機能に違いがあったり、デザインの違いがあることがあります。

<補聴器の種類と選び方 2> 形(耳かけ型・耳あな型)

装着のしやすさや聴力レベルを考慮しながら選択します。
眼鏡やマスクを常用する人は耳あな型が便利ですね。

<補聴器の種類と選び方 3> 給電の方法(充電か電池か)

電池タイプは数日ごとに小さな電池の交換が必要です。電池を買いに行く手間もかかります。
手先が不自由で電池交換がむつかしい人や、わずらわしいという人には、充電タイプがおすすめです。
充電タイプは充電器の費用が追加でかかりますが、一度買ってしまえば、ずっと使えるます。
トータルコストを計算すると、電池購入費用と充電タイプの費用は同じくらいになります。

<補聴器の種類と選び方 4> ランク(グレード)

ランクによって、生活の場面での快適さが異なります。
高いランクであれば、雑音を抑えたり、会話を強調してくれる機能があり、騒がしい場面や、大人数での会話の場面で快適に使えるといえます。
ご自身の聴力レベルや聞き取りたいシーンに最も合うランクのものを選びましょう。

補聴器の種類と値段が大きく関わる要素とは

<補聴器の種類と選び方 ④> ランク(グレード)が、最も補聴器の値段に関わります

補聴器は、金額が大きく変わってきますが、形やメーカーによって大きく変わることはほとんどなく、その多くは各機種の「ランク」によって金額が変わります。
以下は、補聴器の「ランク」と価格、使用用途を大まかにまとめた表です。だいたいの価格帯を把握するための参考としてください。

補聴器の値段と満足度の関係性

補聴器は、高いからよい/安いからよくない、というわけではありません

 前述したとおり、補聴器にはそのランクによって金額に大きな差がありますが、一番高い補聴器を買ったからといって満足できるのか、と言うと、一概にそうとは言えません。

例えば冷蔵庫を買う時、一人暮らしで使うつもりなのに、大家族用の一番高額なものを買ったとしても、電気代が余分にかかってしまったり、ドアの数が多く、かえって使い勝手が悪い、ということもあるかもしれませんよね。

冷蔵庫を選ぶなら、何人で使うか、どのくらいの量を入れるのか、冷凍庫の大きさはどのくらいあった方がいいのか、野菜室は必要?など、自身の生活に必要な機能や容量を想定して選ぶことでしょう。

これは、補聴器でも同じことが言えます。

値段も参考にしながら、自分に合った補聴器を選ぶことが大切

どんな場面で使うのか、お話する場面は家族だけなのか、大人数でよくお話するのか、または会議などで一言も聞き漏らしたくないのか。
加えて、自分でつけ外しができるのかや、ペットがいるご家庭だと補聴器の電池は小さくて誤飲の危険性があるかもしれません。
蓋が閉まるタイプがいいな、とか、オシャレさを重視したいな、と、自身の生活や好みに合わせて選んでいくのです。

あなたに合った補聴器を補聴器専門店の専門家が一緒に選びます

「だけど、補聴器のことなんてなんにも分からないよ!」という人が大半だと思います。そのために、私たちをはじめとする「専門家」が存在します。
補聴器の専門家は、補聴器をつけるご本人やご家族の生活をしっかりとお伺いし、ひとりひとりに最適な補聴器を数百種類の中からご提案します。

補聴器はどこで買うのが良い?おすすめのお店は

補聴器は、認定補聴器技能者が在籍するお店で購入しましょう。
認定補聴器技能者とは、公益財団法人テクノエイド協会が、厳しい条件のもと、基準以上の知識や技能を持つことを認定して付与する資格です。
4年間の講習期間を経て、試験に合格することで初めて資格が得られます。また資格取得後も5年おきに講習を受け資格を更新していきます。
補聴器は買って終わりではありません。補聴器は、日頃のケアやアフターフォローが大切です。聴力が変動する可能性もあるので、その際は再調整が必要です。補聴器の定期的な点検を実施することで、長く使えるようにもなります。
補聴器は、資格を持ったスタッフが在籍しているお店で購入するようにしましょう。お近くの耳鼻咽喉科とも連携しているので、補聴器販売店から先生を紹介したり、先生から補聴器販売店を紹介してもらえる場合もあります。

たくさんの補聴器の中から、自分に合った補聴器を選びたい方へ

「 久しぶりに会ったお母さんの聞き返しが多い」「お父さんのテレビの音が驚くほど大きい」そんな声をよく聞きます。
加齢性難聴は、ある日突然聞こえにくくなるものではなく、長い年月とともに少しずつ症状が進むので、家族が聴力の衰えに気づかないこともしばしば。
本人にすら自覚症状がないことも多いです。

しかし近年、難聴は聞こえの不便さのみならず、認知症の発症にも大きく関係していることがわかってきました。
つまり、難聴は健康寿命そのものを縮めることにもなりかねないのです。元気に活き活きとした毎日を送るためにも、もしご家族が難聴かも?と思ったら、補聴器の使用を検討しましょう。

うぐいす補聴器は、在籍するスタッフ全員が認定補聴器技能者や言語聴覚士の資格を有する「聞こえの専門家」です。
複数メーカーの補聴器を常時取り揃えており、比較試聴することも可能です。

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