失敗しない補聴器の選び方とは?補聴器の種類や価格帯を徹底解説!

2024.02.28

補聴器の購入を検討し始めた人の中には、「自分に合う補聴器をどうやって選べば良いのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。実際に、当店にも同様のご相談がたくさん寄せられています。今回は、初めて補聴器を選ぶ際に注目するべきポイントや、おすすめ補聴器などについてご紹介します。


聞こえのお悩みはうぐいす補聴器へご相談ください

「テレビの音が大きいと言われた」「インターホンや家族の呼びかけに気付かなかった」
そんなご経験はありませんか?
実はそれ、年齢とともに聞こえが悪くなっていく加齢性難聴かもしれません。加齢性難聴は、老眼やお顔のシワなどと同様に、年齢を重ねると誰でも起こりうるもの。適切なケアで日々の生活をぐんとラクにすることができます。詳しくは、下記よりお問い合わせください。

【この記事の監修者】
田中智子(認定補聴器技能者・うぐいす補聴器 代表取締役)

補聴器を「日常生活をポジティブに自分らしく過ごせるようになるためのツール」と捉え、補聴器専門店「うぐいす補聴器」を開業。以前は有名補聴器メーカーのマーケティング部に所属し、全国5000店舗へ補聴器販売の指導を実施した経歴を持つ。高齢者難聴を得意とし、地域住民への啓蒙活動、高齢者への補聴器の装用トレーニングなども実施している。

はじめての補聴器、どうやって選ぶ?

補聴器は、普段の生活にはあまり馴染みのないものですから、それ自体が「どんなものなのかよくわからない」という人も多いのではないでしょうか。調べてみようと検索しても、いろんな種類やデザインのものがたくさん出てくるので、結局「どうやって選べばいいのかさっぱりわからない!」となってしまうことでしょう。

現在、国内に流通している補聴器の種類は実に数百種類以上。デザインや機能、価格など、そのひとつひとつが全く違うので、「選び方がわからない」と感じてしまうのも無理はありません。数百種類の補聴器の中から、自分に合うたったひとつの補聴器を見つけるなど、もはや至難の業とも言えるのです。

やっぱり値段が高いものが良いの?

ものを購入する際には、その価格は重要なポイントですよね。高ければ高いほど良いものであることも多いです。
しかしながら、補聴器の場合には「高い補聴器が良いもので安い補聴器が悪いもの」だとは言えません。なぜなら、補聴器は使用する人のライフスタイルや身体状況によって、必要な機能が違ってくるからです。

失敗しない補聴器の選び方!

補聴器は価格だけでは選べないものだとお伝えしました。では、自分に合う補聴器はいったいどうやって見つければ良いのでしょうか?
補聴器を選定する際の選択項目は次の4つです。

補聴器の選び方① 聴力にあったものを選択【パワー】

補聴器にはたくさんの種類がありますが、そのひとつひとつには出力できる音の大きさ(パワー)に違いがあります。自身の聴力の現在地をしっかりと理解し、聞こえに合わせたパワーの補聴器を選択しなければなりません。

たとえば、高度難聴や重度難聴など聞こえの程度がきわめて重い場合には、非常に大きな音が出せる、強いパワーの補聴器を選ばなければなりません。しかし、「目立たないものが欲しい!」と言って、形が小さく弱いパワーの補聴器を選んでしまっては、ご自身の聴力に対して必要な、充分な音を出すことができず、結果的に「補聴器をつけているのによく聞こえない」というトラブルを招いてしまいます。
その他にも、購入時にはギリギリ使えるパワーだったとしても、その後さらに聴力が低下してしまった場合に、その補聴器では対応しきれない状態になってしまうこともあります。

耳鼻咽喉科や補聴器専門店などで聴力の測定を行い、現在の聴力や将来のことを考慮したパワーの「本当に自分に合う補聴器」を選定しましょう。

補聴器の選び方② 耳かけ型?耳あな型?【形】

補聴器には大きく分けて、耳にかけて使う耳かけ型、耳の穴の中にいれて使う耳あな型の2種類があります。

耳かけ型補聴器のメリット・デメリットの表

耳かけ型補聴器は、大きく操作のしやすいBTEタイプと、小型で目立ちにくい小型耳かけ型(RICタイプ)の2種類があります。
各補聴器メーカーが新しい機種を発表するとき、いちばん最初に発売されるのが小型耳かけ型補聴器なので、最新の小型耳かけ型補聴器を選択すれば、そのメーカーの最新・最高の音質を手に入れることができます。比較的付け心地もよく、耳栓部分はほかのタイプやサイズにも変更可能。比較的幅広い聴力にも対応しています。汎用性が高く幅広い人に適していると言えます。
米国では小型耳かけ型のシェアが90%もあると言われており、日本でも今後、小型耳かけ型がさらに普及していくものと考えられます。

耳あな型補聴器のメリット・デメリットの表

耳あな型補聴器は、ほとんどの機種が使用する人の耳の穴の「型」をとってオーダーメイドで製作されます。自分の耳の穴の形にぴったり合わせて作るので、耳へのフィット感は格別です。
また、耳あな型補聴器は、本体すべてが耳の中におさまるので、目立ちにくいのが特徴です。最近では、マスクを着用するシーンも多くなったので、マスクの装着時にも邪魔にならない耳あな型補聴器の人気が高まっています。
耳へのフィット感は抜群ですが、その分耳をしっかりふさぐことになるので、自声の響きが気になる、という方が時々いらしゃいます。多くの補聴器店ではお試しができるので、自声の響きが気にならないか、装用感はどうか、など気軽に試してみることがおすすめです。


\より詳しく知りたい方へ/

うぐいす補聴器では、耳かけ型・耳あな型の両タイプの補聴器を多数取り揃えております。気になるものがあれば、ぜひお気軽にご試聴ください。両タイプの違いについて、もっと詳しく知りたいという方も、ぜひ下記フォームよりお問い合わせください。

補聴器の選び方③ 充電式?電池式?【給電方法】

ひと昔前までは、補聴器といえば電池式のものが主流でした。しかしここ数年で、「充電式」の補聴器が数多く誕生しました。もし、検討中の補聴器に電池式と充電式の両方がある場合には、どちらにするかを選択する必要があります。自分にとってどちらがベストなのかは、ご自身の生活スタイルによっても変わってきます。

電池式補聴器のメリット・デメリットの表

電池式補聴器は、ごく小さく、丸くて平べったい形の空気亜鉛電池という電池を使用します。1日フル稼働で使用した場合、およそ1週間~5日程度で電池が切れてしまうため、そのたびに電池を交換する必要があります。自分の好きなタイミングで電池を満タンで使いたい、電池交換のほうが簡単だ、という方には、電池式の補聴器をおすすめしています。
当店のお客様の例)20年以上補聴器を使っておられる90代の男性のお客様でしたが、今使っている補聴器が故障し、修理もできなくなったので、新しく補聴器の購入を検討されていました。手が不自由になり、電池交換の細かな作業もできず、かといって充電の操作も覚えられない、という状況でした。しかし、息子さんが1週間に1回家に来るので、その時に電池を交換してくださる、ということになり、電池式の補聴器を購入、ということになりました。
電池式か充電式、どちらがいいかは、ご本人・周りの方の状況によります。状況を教えていただければ、補聴器の専門家が最適な解決策をお伝えします。

充電式補聴器のメリット・デメリットの表

充電式補聴器にする場合は、補聴器とは別売の充電器を購入する必要があります。メーカーにもよりますが、1~4万円程度なので、電池式補聴器を5年使った場合、電池代と同じくらいの金額になるので、価格差はそこまで気にならないのではないでしょうか。
充電式補聴器の使い方は、携帯電話などと同様に、夜寝るときに充電しておいて、朝起きたら充電器から抜いて耳に装着する、という流れです。充電式の補聴器が誕生したことによって、「大事な場面で電池が切れて慌てて電池交換をした」という補聴器ユーザー特有のお悩みが解消されました。

また、多くの充電池が汎用性のある電源規格(USB Type-C、micro-Bなど)になっているため、予備バッテリーで充電することも可能です。災害時などにも役立ちそうですよね。

予備バッテリーがあれば外出先でも充電できる


補聴器の選び方④ 予算と機能のバランスで選択【クラス】

 補聴器の価格は、「クラス」で変わります。上記で書いた「パワー」「形」「電池タイプ」の項目ではどれを選んでも価格はほぼ変わりません。補聴器の価格を大きく左右するのは、どの「クラス」を選択するか、です。1クラスで10万円程度価格が変わってくるものですので、本当に自分に必要な機能はどんなことなのかをしっかりと考え、最適なクラスの機種を選択する必要があります。

補聴器の機能・クラス・価格の一覧表

上位クラスはこんな人にオススメ!

上位クラスの機種(プレミアムやアドバンス)の中には、両耳で100万円以上するものもあります。普段、アクティブな生活を送っている人や、いろいろな環境に出向くことの多い人などに選ばれています。雑音を気にせずに、どんな環境でもしっかり会話を楽しみたい!という方には、上位クラスの補聴器がおすすめだと言えます。

価格だけを見るととっても高いように感じますが、「こんなに活動的になれるなら、決して高い買い物ではなかった!」「以前より聞き返しが減り、仕事を続けられる自信がついた!」と前向きなご感想がたくさん寄せられているから驚きです。上位クラスの補聴器はそれだけ高性能だということがわかりますよね。

下位クラスはこんな人にオススメ!

一方で、下位クラスの機種(エッセンシャルやバリュー)は、上位クラスの機種に比べると非常にお求めやすい価格です。機能は最低限の基礎的なものだけを搭載しています。普段、決まった人と会話することのほうが多く、必要最低限の機能だけで十分だという人に選ばれています。日常生活で家にいることが多く、家族や特定の友人との会話をメインに聴きたい!という方にはおすすめです。

どのクラスを選べば良い?

補聴器のクラスは、もちろん、高いクラスのほうが様々なシーンで聞こえやすいとされています。しかし、実際に選ぶ機種は、ご予算やライフスタイルを加味してじっくりと選ぶ必要があります。
一人暮らしの人にファミリー用の高機能冷蔵庫が必要ないように、補聴器もまた、ご自身の生活に見合わない機能は必要ないのです。ただ、「価格が安いから」という理由だけで、補聴器を選んでしまうのはキケン。本当に聞きたかった音が聞けないといったトラブルにつながりかねません。「買ったけど結局使わなくなってしまった」という最悪の事態を避けるためにも、自身の聞こえや生活状況に合わせた機種をしっかりと見極めなければなりません。


\私たちと一緒に選びませんか?/

うぐいす補聴器は、在籍するスタッフ全員が認定補聴器技能者または言語聴覚士の資格を持つ「聞こえの専門家」です。当店で取り扱っている複数メーカー・数百種類の補聴器の中から、おひとりおひとりの聞こえやご要望に合わせて最適な1台をご提案します。
ご相談は無料。ぜひお気軽にお問い合わせください。

【2024年最新】補聴器ビギナー必見!おすすめの最新補聴器はこれだ!

補聴器を選ぶ際のチェック項目を解説しました。ここからは、ぜひ1度は試していただきたい、おすすめの最新補聴器を3つご紹介します!

おすすめ① シグニア補聴器/アクティブ

引用:シグニア公式HP

シグニア補聴器のアクティブは、既製品タイプの耳あな式補聴器。まるでワイヤレスイヤホンのような革新的デザインが目を引きます。さらに、その高いデザイン性もさることながら、最新技術搭載の高機能機種でもあるので、オシャレさと快適な聞こえの両方を手に入れたい方へおすすめです。

アクティブの特徴

POINT1◆会話の理解を向上させる
雑音をしっかりカットし、どの方向からの声も、よりはっきりと届けます

POINT2◆環境を自動認識
超広角センサーがどんなシーンにも自動で適応。どこにいても環境に合わせた最適な音を届けます

シグニア補聴器・アクティブのスペック一覧表

おすすめ② フォナック補聴器/ルミティ

引用:フォナック公式HP

フォナック補聴器のルミティは、発売されたばかりの最新補聴器。シャープな見た目が高級感を演出します。
フォナック社は「人と人との会話で生まれるつながりが大切」と提唱していて、ユーザーの生活に寄り添った開発姿勢が世界的に高い評価を得ています。フォナックの補聴器には「人との会話を楽しむ」ための機能が多いのが特徴です。

ルミティの特徴

POINT1◆独自技術「スマートスピーチ テクノロジー」
フォナック独自の最新技術が、さまざまな状況下で「ことば」を聞き取りやすく調整。さまざまなシーンで、ことばの理解度を向上させます。

POINT2◆幅広い接続性
各スマートフォンはもちろん、テレビ、ロジャー機器、ワイヤレスアクセサリなど、幅広いデバイスにBluetoothでシームレスに接続が可能

フォナック補聴器・ルミティのスペック一覧表

おすすめ③ スターキー補聴器/エボルブ

引用:スターキー公式HP

スターキー補聴器の最新器種エボルブは、超小型の耳あな型補聴器を展開。着けていることがわからないほど小型で目立たないうえ、マスクやメガネをしていても邪魔になりません。
スターキー社は、ユーザーのよりよい生活のための「ストレスフリーな聞こえ」に力を注いでいる会社です。最新機種・エボルブは、高性能な人口知能を搭載したハイテク補聴器として、今もっとも話題になっています。

エボルブの特徴

POINT1◆高性能な人工知能
スターキー独自技術を用いて開発された高性能な人工知能「エボルブAI」が、毎時5500万回もの自動調整を行い、常に周囲の音に合わせた快適な音を届けます

POINT2◆補聴器の枠を超えた便利機能
万が一転倒してしまった場合に家族へ通知する機能や、服薬のリマインド機能など、補聴器の枠を超えた便利な使い方ができるのが特徴です

スターキー補聴器・エボルブのスペック一覧表


うぐいす補聴器で全部試せます!

うぐいす補聴器では、上記でご紹介したおすすめ補聴器はもちろん、他にも複数メーカー・数百種類の補聴器を常時取り揃えております。補聴器の試聴は無料です。気になるものがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

失敗しない補聴器選びなら「補聴器専門店」に相談しましょう

補聴器の専門家=認定補聴器技能者

本記事では、補聴器を選ぶ際にチェックすべき項目やおすすめの補聴器をご紹介してきました。補聴器は、値段だけで選ぶものではなく、使う方の生活と価格のバランスが合うものを見極めて選ぶものだということがわかっていただけたのではないでしょうか。

実際に、価格と機能のバランスが良い「本当に自分に合った1台」を見つけるには、やはり聞こえや補聴器に関する専門家に一度相談してみることが1番の近道だと言えます。
数百種類もの補聴器の中から、たった1台に絞ることは、自分ひとりではなかなか困難な作業です。幅広い知見を持つ専門家とともに、ぜひスムーズな機種選びをしてみてください。
専門家が在籍している補聴器専門店なら、実際に補聴器の試聴をさせてもらえるところがほとんどです。気になった補聴器はじっくりと試聴し、納得のいくお買い物にしてくださいね。

うぐいす補聴器は圧倒的な品ぞろえ!

うぐいす補聴器では、常時5メーカーの補聴器を取り揃えております。複数メーカーの補聴器を、ぜひ比較試聴してみてくださいね。
また、当店に在籍するスタッフは、全員が認定補聴器技能者または言語聴覚士の資格を有する「聞こえの専門家」です。おひとりおひとりの聞こえのお悩みに寄り添い、最適な補聴器選びの伴走をいたします。ぜひお気軽にご相談ください。

お電話 050-3590-5913