補聴器を落とした・なくしたときは?探し方、アプリ、警察、紛失保証まで解説

2026.10.31

補聴器を落とした・なくしたときは?最初にやること、探し方、紛失保証まで解説

「あれ、片耳の補聴器がない」

耳に手をやって、急に不安になる。

補聴器を使っている方なら、一度はそんな経験があるかもしれません。

でも、まずは落ち着いてください。

補聴器を落としたことに気づいた直後の行動で、見つかる可能性は変わります。

あわてて広い範囲を探し回るより、

  1. 最後に補聴器があった場所を思い出す
  2. アプリで探す
  3. 音や光を使って周囲を探す
  4. 立ち寄り先や警察へ問い合わせる
  5. 購入した補聴器店へ連絡する

という順番で進める方が効率的です。

この記事では、補聴器を落とした・なくしたときの探し方から、見つからなかった場合の紛失保証や再購入まで、順番に解説します。


補聴器を落としたら、まずこの3つをしてください

補聴器がないことに気づいたら、最初にするのは次の3つです。

1.最後に補聴器があった場所を思い出す

「最後に補聴器をつけていたと確信できる場所」を思い出します。

2.スマホのアプリで探す

対応機種なら、専用アプリから補聴器の位置を探せる場合があります。

3.その場と周辺を静かに探す

補聴器のハウリング音や、懐中電灯の光を手がかりに探します。

それでも見つからなければ、立ち寄った施設、交通機関、警察、購入した補聴器店へ連絡していきます。


1.まず「最後に補聴器があった場所」を思い出す

最初に確認したいのは、

「最後に補聴器をつけていたと確信できる時間と場所」

です。

たとえば、

「朝、家を出たときはつけていた」

「スーパーのレジでは聞こえていた」

「電車に乗った頃から、片耳だけ聞こえにくかった気がする」

といった具合です。

最後に確実に補聴器があった場所から現在地までが、まず探す範囲になります。

補聴器を落としやすい場面

補聴器は、次のような場面で外れることがあります。

  • マスクを着けたり外したりしたとき
  • 帽子、マフラー、ストールを外したとき
  • 上着やセーターを脱いだとき
  • 髪を直したとき
  • 耳を触ったとき
  • 車へ乗り降りしたとき
  • バッグや買い物袋を持ち替えたとき

特に耳かけ型補聴器は、耳の周りにあるものを外すときに、一緒に引っかかることがあります。

思い当たる場所があれば、そこから来た道を戻ってみましょう。

家や車の中で確認したい場所

家の中なら、

  • 玄関
  • 靴箱の周辺
  • ソファの隙間
  • ベッドや布団
  • 洗面所
  • 着ていた服のポケット
  • バッグの中

などを確認します。

車を使った場合は、

  • シートの隙間
  • 足元
  • ドアポケット
  • シートベルト周辺

も探してみてください。

補聴器はとても小さいため、「そんなところにはないだろう」と思う場所から見つかることもあります。


2.補聴器をスマホのアプリで探す

補聴器の機種によっては、メーカーの専用アプリに「補聴器を探す」機能が用意されていることがあります。

対応する機種では、

  • 最後にスマートフォンと接続していた場所を確認する
  • 補聴器に近づいたときの接続状況を参考にする

といった方法で探せます。

事前に補聴器とスマホをペアリングしている必要がありますが、「外で落としたのか、家の中にあるのか分からない」というときには、大きな手がかりになることがあります。

アプリで補聴器を探すときの注意点

ただし、すべての補聴器で利用できるわけではありません。

  • 対応していない機種もある
  • あらかじめスマートフォンと補聴器を接続している必要がある
  • 電池切れ・充電切れでは探せない場合がある
  • Bluetoothなどの接続範囲には限界がある

といった条件があります。

「自分の補聴器に探す機能があるか分からない」という場合は、購入した補聴器店へ問い合わせてみてください。


3.音と光を使って補聴器を探す

アプリが使えない場合や、おおよその場所まで分かった場合は、実際に周囲を探します。

静かにして補聴器の音を探す

まず、できるだけ部屋を静かにします。

テレビや音楽、可能であればエアコンなども止めて、耳を澄ませてみてください。

補聴器の状態によっては、ハウリングと呼ばれる

「ピーピー」という音

が手がかりになることがあります。

実際に、介護施設で補聴器を紛失した時に、「寝ているお尻のあたりからピーピー音がする」ということで、耳から外れた補聴器がズボンの中で見つかった、という事例もありました。

ただし、もう片方の補聴器を耳につけたまま音量を上げる場合は、音が大きくなりすぎないよう注意してください。

懐中電灯やスマホのライトを使う

目だけで探すより、ライトを使った方が見つけやすいことがあります。

床や家具の下を、低い位置から斜めに照らしてみてください。

補聴器本体やイヤチップなどに光が反射し、見つけやすくなることがあります。

特に、

  • ソファの下
  • 家具の隙間
  • カーペット
  • 車のシート下
  • ベッド周辺

などは、ライトを使って確認するのがおすすめです。

一人で探すより、ご家族などにお願いして手分けすると効率的です。


4.外で補聴器を落としたら、立ち寄り先へ問い合わせる

家や車の中で見つからない場合は、外出先で落とした可能性があります。

その日に立ち寄った場所へ、順番に問い合わせてみましょう。

たとえば、

  • スーパー
  • コンビニ
  • 飲食店
  • 病院
  • 駅
  • 電車
  • バス
  • タクシー
  • 商業施設

などです。

問い合わせるときに伝えること

次の情報を伝えると探してもらいやすくなります。

  • 「補聴器をなくした」と伝える
  • 補聴器の色
  • 形
  • メーカー名
  • 右耳用か左耳用か
  • 落とした可能性のある日時
  • 落とした可能性のある場所
  • 自分の連絡先

メーカー名や機種名が分からなくても構いません。

「肌色の小さな耳かけ型補聴器」など、分かる範囲で特徴を伝えましょう。


5.警察に遺失届を出す

立ち寄り先へ問い合わせても見つからない場合は、警察へ遺失届を出します。

最寄りの警察署や交番で相談できます。

落とした場所がはっきり分からなくても、届け出ることはできます。

また、地域によってはオンラインで遺失届を提出できる場合があります。

詳しい手続きは、お住まいの地域や落とした地域を管轄する都道府県警察の最新情報をご確認ください。

警察の「落とし物検索」も確認する

警察へ届けられた落とし物の情報を、インターネットで確認できる仕組みもあります。

ただし、拾得物が届けられてから検索システムへ反映されるまで、時間がかかる場合があります。

一度検索して見つからなくても、何日か続けて確認してみるとよいでしょう。


6.補聴器を購入したお店に連絡する

ここまで探しても補聴器が見つからない場合は、購入した補聴器店へ連絡しましょう。

補聴器店では、

  • 正確なメーカー・機種の確認
  • 製造番号の確認
  • 紛失保証が付いているか
  • 再購入した場合の費用
  • 納期

などを確認できます。

補聴器には紛失保証が付いている場合があります

最近の補聴器には、メーカーや機種、購入時の条件によって、紛失時の保証が付いているものがあります。

ただし、

「補聴器なら必ず紛失保証がある」というわけではありません。

保証の有無、保証期間、自己負担額などは製品によって異なります。

まずは購入した補聴器店へ確認しましょう。

購入したお店に相談できない場合は?

「引っ越して購入店が遠くなった」「購入したお店がなくなってしまった」「購入したお店に行きにくい事情がある」

という場合もあると思います。

その場合で、別の補聴器専門店へ相談して構いません。

他店で購入した補聴器でも、買い替えや片耳だけの再購入について相談できる場合があります。
・他店で購入された方へ


7.補聴器が見つからなかったらどうする?

探しても見つからない場合は、再購入を検討します。

片耳だけ買い直すこともできます

両耳で補聴器を使っていて、片方だけ紛失した場合、

なくした側だけを再購入する

という方法もあります。

残っている補聴器はそのまま使用し、なくした側だけ用意します。
・補聴器の買い替えについて

ただし、同じ機種が販売終了している場合などは、対応方法が変わることがあります。

費用は紛失保証によって大きく変わる

補聴器は機種によって高額になるため、紛失保証が使えるかどうかで費用は大きく変わります。

保証がない場合には、大きな負担になることもあります。

そのため、再購入を決める前に、

  • 同じ機種を購入した場合の価格
  • 別の機種へ買い替えた場合の価格
  • 紛失保証が使える場合の自己負担
  • 納期

を確認して、見積を取ることをおすすめします。


補聴器が届くまでの「聞こえにくい期間」も相談してください

再購入する補聴器が届くまでには、機種によって時間がかかる場合があります。

その間、

「仕事で会議がある」

「家族との会話に困る」

「一人で外出するのが不安」

という方もいるでしょう。

補聴器をなくしたことだけでなく、

「新しい補聴器が届くまで、どう過ごせばいいか」

についても購入店へ相談してください。

状況に合わせた方法を一緒に考えてもらえる場合があります。


8.次に補聴器を落とさないための紛失対策

補聴器が見つかった場合でも、見つからなかった場合でも、

「もう落としたくない」

と思うのではないでしょうか。

次に同じことを繰り返さないため、紛失対策も考えておきましょう。
・紛失予防の記事

外した補聴器を置く場所を決める

最も基本的な対策は、

「補聴器を外したら、必ずここに置く」

という場所を決めることです。

テーブルやポケットなどへ一時的に置かず、

  • 補聴器ケース
  • 充電器
  • 決めた収納場所

へ戻す習慣をつけます。

家の中での紛失予防に役立ちます。

外出時は落下防止アイテムを使う

外での落下が心配な場合は、補聴器用ストラップなどの落下防止アイテムもあります。
補聴器の落下防止アイテムはある?100均でも代用可能?

特に、

  • マスクをよく着け外しする
  • 帽子を使う
  • 散歩やスポーツをする
  • 過去に補聴器を落としたことがある

という方は、検討してもよいでしょう。

当店では、補聴器の落下・紛失対策として、肩にのせて使用する「のっけるん」もご紹介しています。

クリップを服に留めず、肩にのせて使うタイプの補聴器ストラップです。

耳かけ型補聴器や、対応する耳あな型補聴器に使用できます。

購入前に、お使いの補聴器へ取り付けられるかをご確認ください。


補聴器を落としたときのチェックリスト

補聴器がないことに気づいたら、次の順番で確認してください。

① 最後に補聴器があった場所を思い出す

最後に聞こえていた場所から、行動をさかのぼります。

② アプリで探す

対応機種であれば「補聴器を探す」機能を確認します。

③ 音と光で探す

部屋を静かにしてハウリング音を確認し、懐中電灯やスマートフォンのライトで床や家具の下を探します。

④ 立ち寄った場所へ問い合わせる

店舗、病院、駅、交通機関などへ連絡します。

⑤ 警察へ遺失届を出す

見つからない場合は警察へ届け出ます。

⑥ 購入した補聴器店へ連絡する

紛失保証の有無、再購入費用、納期などを確認します。

このチェックリストは、ご本人だけでなく、ご家族にも共有しておくことをおすすめします。


よくある質問

補聴器を落としたら、まず何をすればいいですか?

最後に補聴器をつけていたことが確認できる場所を思い出し、そこから行動をたどってください。

対応機種であれば、同時にスマートフォンの専用アプリで位置情報を確認します。

補聴器はGPSで探せますか?

機種によって異なります。

専用アプリで最後に接続していた場所を確認できる補聴器もありますが、すべての補聴器にGPSが内蔵されているわけではありません。

ご自身の補聴器が対応しているか分からない場合は、購入店へ確認してください。

補聴器をなくしたら警察に届けるべきですか?

外出先で紛失した可能性があり、立ち寄った場所を探しても見つからない場合は、遺失届を出しておくことをおすすめします。

補聴器が拾得物として警察へ届けられる可能性があります。

補聴器を片方だけなくした場合、片耳だけ購入できますか?

一般的には、紛失した側だけを再購入する方法があります。

ただし、使用している機種が販売終了している場合などは対応が異なることがありますので、補聴器店へ相談してください。

補聴器には紛失保証がありますか?

メーカー、機種、購入条件によっては紛失保証が付いている場合があります。

保証期間や自己負担額なども異なるため、購入したお店へ確認するのが確実です。


まとめ|補聴器を落としたら、あわてず順番に探しましょう

補聴器をなくしたことに気づくと、

「高いものなのに、どうしよう」

「もう見つからないかもしれない」

と不安になると思います。

でも、まずはあわてず、

行動をたどる → アプリで探す → 音と光で探す → 立ち寄り先へ問い合わせる → 警察へ届ける → 補聴器店へ相談する

という順番で進めてください。

補聴器が見つからなかった場合でも、紛失保証が利用できたり、片耳だけ再購入できたりする場合があります。

そして、見つかったあと、または再購入したあとには、

「次に同じことを繰り返さないための対策」

も一緒に考えておくことをおすすめします。

補聴器をなくして困ったときは、一人で抱え込まず、購入した補聴器店や補聴器専門店へご相談ください。

もう落とさないための対策を見る