補聴器を選ぶ〜買い替え編〜

2021.07.10

今回は、補聴器をつけ始めて、数年後。
補聴器に馴染みのない方にとっては、少し未来のことについてお話ししていこうと思います。
補聴器をあまり知らない・使ったことがないという初心者さんも、既に使い始めて生活に馴染んできたという中級者さんも、つけ始めて数年が経つというベテランさんも、それぞれの視点で楽しんでいただければ幸いです。

補聴器の耐用年数は5~6年程度と言われています。1台目の補聴器を購入・装用開始してからだいたい6、7年…そのくらいの時期になったら、そろそろ替え時かもしれません。

それだけの長い時間が経過すると、生活に変化が生じる方も多いのではないでしょうか。
例えば…
 ▼スマートフォンを使用するようになった
 ▼子どもが結婚して、別々に暮らすようになった
 ▼子ども夫婦が働いている間、孫を家で預かることになった
 ▼趣味サークルに通うことになった
 ▼近所の喫茶店の店主と顔なじみになり、よく通うようになった
 ▼外出時にマスクを着用することが増えた                  などなど

生活に変化が生じると、それに応じて『聞こえとコミュニケーションに関する変化』も起こるのではないかと思います。
すると「1台目の補聴器を買った時は○○に困っていたけれど、それから数年経った現在は△△についてのことが気になるな…」など、その変化に応じて、困るポイントや求められる補聴器の性能も変わってくるかもしれません。

また、買い替える時にこんなふうに考える方もいるのではないでしょうか。
 ▼友達が良いとお勧めしていたから、同じものを使ってみようかな
 ▼いろいろ考えるのは億劫だし、今までと同じものを使いたい

補聴器は“一人ひとりに合ったもの”であることがとても重要です。
そして『現在のあなた』は、お友達とも、過去のあなたとも違う存在です。

お友達が良いと感じている補聴器は“そのお友達に合ったもの”であり、あなたに合っているかどうかはわかりません。
あなたとお友達は、違う存在であるからです。
また、今まで使っていた補聴器も“購入当時のあなたに合ったもの”であり、数年で変化した現在のあなたにぴったりかどうかはわかりません。
一度確認してみても良いのではないでしょうか。

確かに、今まで使っていた補聴器に大きな不満点がない、特に困ったことがないという場合は、確認作業は億劫になってしまうかもしれません。
確認の結果、今までと同じもので良いとなった場合、「確認の時間が無駄だった」と感じてしまうこともあるかもしれません。
ですが、“確認してどうだったのかを知る”ことが一番大切であるという考え方をしてみると、確認の時間の重要度が変わります。
『現在のあなた』が一番求めていること、合っているものはどんなものなのかを確認すること、そしてぴったりの補聴器を購入すること。それが、更により良い生活へ繋がっていくのではないかと思います。

補聴器はメーカーや種類によって特長が異なり、とにかくたくさんあります。そして、1人に対して幾つも買うような、気軽なものではありませんよね。ですので購入して慣れた後は、他の補聴器や新しい種類のものに、あまり興味のアンテナが向きにくいかと思います。

買い換える時は、確認のいい機会です。
少し労力はかかってしまうかもしれませんが、皆様の良い発見に繋がるよう、良い生活を送れるよう、私たちも精一杯サポートいたします。
現在ご使用中の補聴器についてお伺いし、皆様とともに確認して、『現在のあなた』にぴったりのものをご提案いたします。
買い替えの際も、是非お気軽にご相談ください。→お問い合わせはこちら