難聴とは
耳の器官や伝達経路に何かしら異常があり、聞こえにくくなってしまう症状を指します。
難聴を疑う症状
ひとことで難聴と言っても人によって聞こえにくさの症状も異なってきます。
視力が低下してる方が文字の大きさや種類によって見え方に変化があるように、聴覚にも聞こえ方の幅が大きく見られます。
例えば、高音、低音など音域によって聞き取りづらい方、小さな音が聞き取りづらいだけでなく、逆に大きい音が聞き聞き取りづらいという方や、耳の片側だけに起こったり、両耳ともに発症する方もいらっしゃいます。
また、難聴にも感音難聴、伝音難聴、混合性難聴と種類があり、外傷によって発症するのか、もしくは耳の器官の異常によって起こるのか、症状によって違います。
詳しくは下記のページをご覧ください。
音は空気の振動が鼓膜にぶつかり、耳小骨に伝わって、内耳にある蝸牛へ伝わり、最後に感覚細胞から電気信号に変換し、蝸牛神経に送り、大脳の聴覚野へ届いた時に初めて音として認識されます。
このように、繊細な伝達作業を私たちの耳は請け負ってくれています。
このどこかに異変が起こってしまった時”音が聞こえにくい”という症状が出てくるのです。
難聴の段階
先述したように、音の聞こえ方にも程度は様々です。
医学的には聞こえる度合いによって「重度」「高度」「中等度」「軽度」と難聴のレベルを区分しています。この難聴レベルは、dB HL(デシベル・エイチ・エル)という単位で表します。
軽度であれば、騒がしい環境での会話の聞き取りが困難な程度で済みますが、中等度、高度となってくると補聴器を装備が無いと会話の聞き取りが困難な状態となります。
難聴レベルが重度まで上がると読唇や手話を使うか、人工内耳の装用が必要となってきます。
一般的には、ささやき声程度の音(約25dB以下)であれば聞き取れる場合、難聴がない状態とされています。
身体障害者手帳の等級を決める際は聴力(dB)の数値が適応されており、この度合いによって受けられる福祉サービスも変化していきます。
発症後に現れる問題
難聴の症状が出てくると、日々生活をしていく中で周囲の人たちの会話を理解して、ついていくだけでも通常より困難な場面が増えていきます。
商店街やショッピングモール、レストランの店内では店員や店内の音楽、隣の人の話し声など、私たちの普段の生活は様々な音で構成されています。
例えば、一緒に遊びにきたご家族や友人の声が聞き取りにくいと、それだけでストレスになりますし、話についていくことが難しくなり、社会生活への関わりが億劫になってしまい、孤独感や気分の落ち込みへと繋がる方も少なくありません。ご自身やご家族、周りの方の聞こえ方に問題があるとお考えの場合は、一度当店にご相談ください。