
補聴器を購入しようとしているけれど、補聴器メーカーや機種の多さに圧倒されている人も多いのではないでしょうか。
現在補聴器は、多くのメーカーから販売されており、自分に合うものを選定するのは大変な作業であると言えます。
そこで本記事では、補聴器の大手メーカーの特徴や評判、最新機種について解説します。購入を検討中の方はぜひ参考にしてくださいね。
\聞こえのお悩みはうぐいす補聴器へ/
「テレビの音が大きいと言われた」「インターホンや家族の呼びかけに気付かなかった」そんなご経験はありませんか?年齢とともに聞こえが悪くなっていく加齢性難聴かもしれません。加齢性難聴は、年齢を重ねると誰でも起こりうるもの。適切なケアで日々の生活をぐんとラクにすることができます。詳しくは、下記よりお問い合わせください。

【この記事の監修者】
田中智子(認定補聴器技能者・うぐいす補聴器 代表取締役)
補聴器を「日常生活をポジティブに自分らしく過ごせるようになるためのツール」と捉え、補聴器専門店「うぐいす補聴器」を開業。以前は有名補聴器メーカーのマーケティング部に所属し、全国5000店舗へ補聴器販売の指導を実施した経歴を持つ。
目次
補聴器の人気メーカーは?世界5大メーカーの特徴を徹底比較!

補聴器は現在、さまざまなメーカーから発売されており、日本で流通している補聴器は数百種類にも上ると言われてます。そのなかでも、多くのシェアを誇っているのが「世界5大メーカー」とも呼ばれる、フォナック・シグニア・オーティコン・スターキー・リサウンドの5社。補聴器を調べた経験のある人なら、1度は目にしたことがあるかもしれません。
今回は、そんな5大メーカーそれぞれの特徴や最新機種についてご紹介します。
【フォナック】補聴器 世界シェアランキング1位!

1947年にスイスで創立されたフォナックは、「well-Hearing is Well-Being.」を哲学とし、良い聞こえは身体的、認知的、社会・感情的なウェルビーイングの向上と本質的に関係している、と提唱しています。
良い聞こえは「人生を楽しむ心構えが備わる」という難聴者に寄り添った開発姿勢が支持されており、現在は補聴器の世界シェアナンバーワンを誇る最大手でもあります。
フォナックの補聴器は、オートセンスOSという自動環境適応機能プログラムが特徴。設定を切り替えるのではなく、”ブレンド”するので、音がナチュラルに変化します。また、ほぼすべての携帯電話とつながり、日常に寄り添う便利機能が盛りだくさんなのが特徴で、「便利に使える」として多くのユーザーに評価されています。

代表・田中智子
2025年1月から保証制度が拡充され、今まで上位クラスにしか付帯していなかった紛失保証が、10万円後半価格のエッセンシャルクラスにも適用されるようになりました!
【フォナック最新補聴器】ー インフィニオ スフィア(2025年1月発売)・・・最新の聞こえを求める方に

圧倒的な高性能を実現する2種類のチップを搭載。最新のAIが「ことば」と「雑音」を正確に分離し、雑音を最大限取り除きます。これにより、どの方向からの声も透き通ったことばとして届けることが可能になりました。
メーカー | フォナック |
シリーズ | インフィニオ スフィア I70 |
形状 | 小型耳かけ型(RIC) |
給電方法 | 充電式 |
価格 | 片耳611,000円~ |
【シグニア】スタイリッシュな補聴器!

1878年にドイツで生まれたシグニア。「Be Brilliant」を哲学とし、補聴器の常識を覆す革新的技術で、生活のパフォーマンスを向上させることを目指しています。
シグニアの補聴器は、革新的でスタイリッシュなデザインの補聴器が多いのが魅力。「あえて着けたくなる」と好評なので、おしゃれな補聴器を選びたい人におすすめです。さらに、オーダーメイドではなく既成タイプの補聴器も多いので、耳型の完成を待つ時間もなく、すぐに使い始められるのも良いですね。

代表・田中智子
充電器に蓄電機能がついているのもうれしいポイント。ケースも持ち運びしやすくなっています。
【シグニア最新補聴器】 アクティブIX(2025年5月に新ラインナップ追加)…画期的な機能を求める方に

アクティブIXの特徴は、「会話ロックオン」機能。話し手をとらえ、膨大なデータを収集して瞬時に処理。言葉の一つ一つの音をより正確に再現します。
さらに2025年5月には新色が追加されるなど、より多くの人に使いやすいラインナップへと生まれ変わりました。ワイヤレスイヤホンのようなシャープで特徴的なデザインでもあるので、初めて補聴器を使い始める人にもおすすめです。
メーカー | シグニア |
シリーズ | アクティブ IX |
形状 | 耳あな型(イヤフォン型) |
給電方法 | 充電式 |
価格 | 片耳275,000円~ |
【オーティコン】脳から音を聞く「ブレインヒアリング」を提唱!

デンマークで1904年に設立されたオーティコンは、現在では補聴器の開発だけにとどまらず、聴力測定装置などの医療機器の輸入販売も行っています。
オーティコンは、良い聞こえのためにはさまざまな音を豊かに捉えて脳へ届けることが重要であるというアプローチ方法「ブレインヒアリング」を提唱しており、聞きたい音だけでなく周囲のさまざまな環境音を可能な限りリアルに脳へ届けることに注力しています。AIを含むオーティコンの最新技術が、周囲の情景の中にある多くの音情報を、より自然なまま、クリアな状態で届けます。機能重視で自然な聞こえを追及したい方におすすめのメーカーです。

代表・田中智子
オーティコンもフォナックと同じように紛失保証を拡充。2025年5月から一部のクラスを除き紛失保証がついているので安心して補聴器の購入ができるようになりました。
【オーティコン最新補聴器】インテント(2024年6月発売)…世界初のじぶんセンサー搭載。行動範囲が広い方に

使う人の意図や行動に寄り添って音を届ける「じぶんセンサー」搭載。コミュニケーションの時に人が取る行動や身体の動きを研究し続け、あたまの動き、体の動き、音響環境などを感知して使う人自身の意図をくみ取ります。意図に合わせて必要な音を作るという、補聴器としては世界初のテクノロジーです。
メーカー | オーティコン |
シリーズ | インテント |
形状 | 小型耳かけ型(RIC) |
給電方法 | 充電式 |
価格 | 片耳352,300円~ |
【スターキー】AI補聴器の先駆者!防水保証も充実

1967年にアメリカで創立されたスターキー。1973年には、世界に先駆けてオーダーメイド補聴器の製造・販売を開始しました。ロナルド・レーガン元大統領やマザーテレサなど、著名人が装用していることでも注目を浴びています。
スターキーは「より良いきこえ、より良いくらし」をコーポレートメッセージとし、人と人がより繋がれる世界の実現を目指して聴覚ヘルスケアを探求しつづけています。近年、多くのメーカーでAIを用いた補聴器が販売され始めましたが、スターキーは群を抜いて早くAI補聴器を販売しており、毎年のように新しい機種を発表しています。つまり、スターキーは最先端技術に強いメーカーだと言えますね。

代表・田中智子
業界初の水濡れ保証がついています。プールや汗をかく場面で安心感がありますね。
【スターキー最新補聴器】エッジAI(2025年3月発売)…AI機能に興味がある方におすすめ。防水保証も充実

AI技術に強いスターキーが、さらにAIの機能を向上させた最新の補聴器、エッジAIを発売しました。騒音下での音声認識率が30%向上し、より快適でクリアなきこえが実現します。
さらに、40~50時間と長時間持つバッテリーや、強力な防水性能も魅力のひとつ。万が一の水ぬれ故障にも業界初の水濡れ保証が付くなど、他メーカーにはない手厚い保証制度にも注目です。
メーカー | スターキー |
シリーズ | エッジAI |
形状 | 耳かけ型・耳あな型 |
給電方法 | 充電式・電池式(電池式は一部のみ) |
価格 | 片耳403,600円~ |
【リサウンド】自然な聞こえ「オーガニックヒアリング」を重視した製品群

デンマークで1943年に創業したリサウンド。「姉妹ブランドに一流オーディオブランドの「Jabra」があり、補聴器とオーディオデバイスの両方から聴覚学・音声・ワイヤレス・小型化などの分野の研究を続けています。つけているのを忘れるような自然さ・付け心地「オーガニック・ヒアリング」を重要視しており、ユーザーからも快適に装用できると評価されています。

代表・田中智子
自然な聞こえに定評のあるリサウンド。最新機種もお求めやすい価格帯が発売されていて、多くの方に補聴器を使ってほしいというメーカーの気持ちが表れていると思います。
【リサウンド最新補聴器】サビー(2025年5月発売)・・・最新補聴器にして最安値!

リサウンドから2025年5月に発売されたばかりのサビーは、最新でありながら当店で取り扱う補聴器としては最安値。誰から、どこから話しかけられているのかが直感的にわかる”自然な音づくり”に注力しており、「会話に強い補聴器」として注目を集めています。
メーカー | リサウンド |
シリーズ | サビー |
形状 | 小型耳かけ型(RIC) |
給電方法 | 充電式 |
価格 | 片耳 213,600円~ |
結局おすすめの補聴器はどれ?値段が安いメーカーはあるの?

ここまで、注目の機種をご紹介してきましたが、気になる補聴器はありましたか?
補聴器はメーカーや機種によって大きな値段の差はあまりなく、機種の中でのグレードによって値段が大きく変動します。もちろん、高いグレードの補聴器のほうがより細かい音声処理がなされ、機能も充実しているのですが、使う人の生活状況によってはもっと低いシンプルなグレードで十分な場合も。
結局のところ補聴器は、使う人の生活状況や使いたいシーン、音質やデザインの好みと、ご予算のバランスで選定します。人がおすすめしているからといって、それが自分の耳にも合うかどうかは、試してみないと分からないのです。
補聴器は評判やランキングより「試聴」が重要

補聴器は、メーカーによって推している機能が違いますし、音作りやデザインにもそれぞれ特色があります。ネットを探せばおすすめの補聴器はたくさん出てきますが、もっとも重要なのは「自分の耳で試すこと」です。
音質の好みは人それぞれ違いますので、口コミやおすすめランキングで紹介されている機種が必ずしも自分にも合うとは限らないのです。可能であれば、いろいろなメーカーや機種を試聴して、自分がいちばん心地よく使えそうなものを選べると良いですね。
補聴器ってどこで販売してる?試聴するにはどうしたら良い?

補聴器は、補聴器専門店、メガネ店、百貨店や一部の家電量販店などで購入することができます。中でも、補聴器だけを専門的に扱う「補聴器専門店」は、複数メーカーの補聴器を試せることが多く、聞こえや補聴器に精通した有資格者も在籍しているのでおすすめです。初めての補聴器選びはもちろん、購入後のサポートも手厚く、安心して任せることができますよ。
【5大メーカー全て試せます】補聴器のことなら「うぐいす補聴器」へ

東京・池袋の補聴器専門店「うぐいす補聴器」は、在籍するスタッフ全員が資格を持った”聞こえのプロ”です。補聴器の”世界5大メーカー”と呼ばれるメーカーすべてを取り揃えており、それぞれ比較しながら試聴することも可能です。本記事でご紹介した補聴器はすべて当店でも試すことができますので、気になるものがあればぜひお気軽にご相談ください。
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