補聴器調整 3つのポイント

補聴器調整 3つのポイント

毎日、朝起きてから寝るまで
1日中補聴器をつけましょう。

一日中つけることで早く脳を補聴器の音に慣れさせることができます。
朝起きてから夜寝るまでです。(お風呂の時は外してください)
それが調整の土台であり、スタートラインです。
補聴器をつけたりはずしたりしてしまうと、脳がどちらの音に合わせていい分からないので、慣れるのに時間がかかります。
初めはつらいかもしれませんが、3~4日程度で慣れてきます。
少しずつ頑張っていきましょう。

いろんな場所で補聴器を使ってみましょう。

補聴器をつけ始めの頃は、急にたくさんの音が入ってくるので、行動を制限しがちです。
従来の補聴器の調整でも、初めは静かなところで過ごしてみましょう、ということが言われておりました。
しかし、近年の研究では、普段と変わらない生活をすることで、早く補聴器からの音に慣れるということが分かってきました。
これまで入ってこなかった音も入ってくるので、騒がしいと感じると思います。
それが補聴器の役割です。
一般的な加齢性難聴は30代から始まっていると言われ、何十年もかけて進行しているので自覚しにくいのです。
初めはうるさいと感じるかもしれませんが、20歳のころはもっと聞こえていました。
補聴器をつけて、いろんな場所へ行ってみましょう。

前向きに取り組もうという意欲も大切です。

補聴器に慣れるのは大変なことです。
大変なことは意欲がないと続きません。
聞こえに合わせて、きちんと調整された補聴器を長くつけることで、難聴の脳が、補聴器の音に慣れて、今よりも聞こえるようになります。
だから補聴器を使うことに前向きな姿勢でがんばっていきましょう。
聞く意欲が強い人ほど、補聴器に慣れるのが早くなります。
補聴器の調整を経て、あなたの生活の中でもっとやりたいことを実現することを目指しましょう。

補聴器調整の詳細

効果測定

どのくらいの大きさの音が聞こえるようになったかを調べます。
補聴器をつけていないときより、つけたときの方が、より小さな音でも聞こえるように調整します。
スピーカーから「ビョロロロロロ」というような音をだして測定します。
補聴器をつけても変わらない、とおっしゃる方は、この測定で、補聴器をつけているときとつけていないときの差があまりない結果になります。
補聴器からでている音量が不足しているので、補聴器の効果が十分に発揮できてない状態です。
この測定を毎回行いながら、以前よりも小さな音が聞こえるように調整をしていきます。
すると、たくさんの言葉が以前より聞こえるようになってきます。

効果測定

どのくらいの言葉が聞き取れるかを調べます。
会話の声の大きさのときに、ご自身の聞こえの能力を最大限引き出せるように調整していきます。
スピーカーから「あ」とか「い」とかいう声を出して、いくつ正解できるかを測定します。
良くない調整の場合、会話の声の大きさの時に、聞こえの能力を最大限で引き出せていない状態の場合があります。
この測定は、補聴器をつける前の状態「ご自身の最大限の聞こえの力」を測定し、調整が終了した約3か月後に、補聴器をつけた状態で、普通の会話の声の大きさで聞こえの力を最大限引き出せているかを測定します。
補聴器をつけた後は、つける前よりも、テレビのボリュームが下がり、家族が大きな声で話さなくても聞こえるようになっていきます。

自覚的評価

補聴器の調整後、日常生活で話声や周りの音の聴取が改善したかを調べます。
補聴器をつけ始める前に、日常生活における10項目の質問について、

  • いつも聞き取れる
  • 聞き取れることが多い
  • 半々ぐらい
  • 聞こえないことが多い
  • いつも聞こえない

という5段階の尺度でアンケートに答えてもらいます。
その後、補聴器をつけて調整を実施し、装用がある程度安定した段階(およそ3か月後)、再度同じアンケートを実施します。
補聴器をつけた後のアンケートで、「いつも聞き取れる」「聞き取れることが多い」という尺度に7項目以上入ったり、補聴器をつける前より選択した尺度が改善したりすれば、補聴器をつけて生活が改善したということになります。
多くの方から、最初に実施したアンケートを覚えておらず、3か月後に同じアンケートをして結果を比べてみると、「こんなに改善したんだ!」と驚きと喜びのお声をたくさんいただきます。
毎日できるだけ補聴器を長時間つけて、たくさんの音が入ってくることに慣らし、これまで聞こえてなくなってしまった音を脳に届けてあげましょう。