老人性難聴の親への話し方  耳が遠い人にイライラしないコミュニケーション術

2024.08.24

年齢とともに耳が遠くなる「老人性難聴」。親の耳が遠いと、会話がうまく通じず、イライラしてしまうことも多いのではないでしょうか。しかし、そんな会話も少し工夫するだけで、円滑なコミュニケーションは十分に可能です。本記事では、そんな老人性難聴の特徴や予防策、耳の遠くなった高齢者とのコミュニケーション術についてご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。


聞こえでお悩みですか?/

「テレビの音が大きいと言われた」「インターホンや家族の呼びかけに気付かなかった」・・。
年齢とともに聞こえが悪くなっていく加齢性難聴は、補聴器を適切に使用することで改善させられることが多いです。しかしながら、補聴器って種類が多いし、値段もピンキリ。自分に合う補聴器はどんなものなのか、探すだけで骨の折れる作業ですよね。
うぐいす補聴器は、スタッフ全員が専門資格を有する「聞こえの専門家」。おひとりおひとりの聞こえやライフスタイルに合わせた補聴器のご提案が可能です。資料請求やご相談は無料。ぜひお気軽にお問い合わせください。

【この記事の監修者】
田中智子(認定補聴器技能者・うぐいす補聴器 代表取締役)

補聴器を「日常生活をポジティブに自分らしく過ごせるようになるためのツール」と捉え、補聴器専門店「うぐいす補聴器」を開業。以前は有名補聴器メーカーのマーケティング部に所属し、全国5000店舗へ補聴器販売の指導を実施した経歴を持つ。高齢者難聴を得意とし、地域住民への啓蒙活動、高齢者への補聴器の装用トレーニングなども実施している。

親の耳が遠い!?加齢とともに目立つ「老人性難聴」と

老人性難聴とは、加齢によって徐々に聞こえにくくなっていく難聴のことで、「加齢性難聴」と呼ばれることもあります。年齢を重ねて行く中で「若いころより聞こえにくくなった」と感じていらっしゃる方はいませんか?老人性難聴は、主に40歳代から少しずつ始まり、年齢とともに進行していくと言われています。

老人性難聴は、まず高音部から聞こえづらくなり、その聞こえづらい範囲が徐々に広がっていくのが特徴です。ある日突然発症するというものではなく、少しずつ聴力が低下していきますから、聞こえにくくなっていることに本人も気づきにくく、「インターホンに気付いていない」「テレビの音が大きい」など、難聴がかなり進行してから家族が異変に気づくケースも少なくありません。

老人性難聴のメカニズム

老人性難聴は、外から入ってきた音を脳に伝える役割をする「有毛細胞」という細胞が、加齢によって傷ついたり、数が減少したりすることによって発症します。有毛細胞は音を感知するための重要な細胞ですので、減少したり傷ついたりすることで音の歪みなどが生じてくるのです。

ただ、老人性難聴は恐れるべき大病ではありません。年齢とともに細胞が衰えていくことはごく自然なことで、「目が見えにくくなった」「白髪やシワが増えてきた」などと同様に、老人性難聴もまた「老化現象」の一つです。
とはいえ、聞こえにくさが日常生活に支障をきたしている場合には、補聴器の使用を検討するなど適切なケアが必要です。自分に合ったケアを行うことで、聞こえにくさとも上手に付き合っていくことが可能ですよ。

老人性難聴の症状・特徴

老人性難聴は、加齢によって内耳の有毛細胞が減少することで起こる難聴のことです。一般的に40代頃から発症し、70歳以上の高齢者では約半数が発症しているとも言われています。

老人性難聴の主な症状にはこのようなものがあります。

  • 高い音が聞き取りにくい
  • 会話が聞き取りにくい
  • 複数の人が話していると聞き取りにくい
  •    耳鳴りがする
  • テレビの音量を大きくしないと聞こえない
  •  めまいがする

老人性難聴は突発的なものではなく少しずつ進行していくものですから、本人は聞こえづらくなっていることになかなか気づかないことも多いです。もし、周りのご家族が上記のような症状に気づいた場合には、できるだけ早めに耳鼻咽喉科などの専門機関を受診することをおすすめします。


補聴器を試してみませんか?/

「最近、聞こえにくくなったような気がする・・」そんな方は、ぜひ一度補聴器を試してみてはいかがでしょうか。補聴器は、使う人の聴力に合わせて細かく音の調整ができる高度な医療機器。パーソナライズされたあなただけの音が、快適な会話を取り戻します。ご相談や試聴は無料。ぜひお気軽にお問い合わせください。

もうイライラしない!耳が遠い親とのコミュニケーション術

耳が遠い親とのコミュニケーションにイライラしていませんか?うまく話が通じなかったり、何度も聞き返されてしまうと、もどかしさやイライラを感じてしまうのも自然なことでしょう。  ここからは、そんなイライラを軽減させる「耳の遠い人との上手なミュニケーション術」について解説します。

いくつかのポイントを意識するだけで、耳が遠い親とのコミュニケーションもスムーズに行うことができますよ。ぜひ一度試してみてください。

正面から話す

耳が遠いからといって、耳元に寄って大きな声で話すのは逆効果。それよりも、正面で口元を見せながら、ゆっくり・はっきりとお話ししたほうが、口元の動きや表情から話の流れをつかみやすくなり、コミュニケーションがスムーズです。

文節で区切って話す

ゆっくり話してくださいとお伝えすると、「わ」「た」「し」「は」のように、1文字1文字で区切って話す人がいます。ですが、聞こえにくい人とお話しする場合には、このように1文字ずつの文字で区切るよりも、「わたしは」「○○です」のように、文節ごとで区切ってゆっくりとお話しするほうが伝わりやすいです。

補聴器の使用を検討する

聞こえにくさを感じているなら、早めに補聴器を試してみるのもおすすめです。
補聴器は、使う人の聞こえの状態に合わせて細かく音の調整ができる医療機器。聞こえに関するお悩みや使いたいシーンに合わせてしっかりとカスタマイズできるので、聞こえにくさを感じる多くの人に適していると言えます。

補聴器使用者にも配慮を

補聴器を使用していると「補聴器を使ってるから聞こえるでしょ」と思われてしまいがち。実際に、家族や知人からそのように言われ、会話に置いてけぼりになってしまったという話もたびたび耳にします。

大前提として、補聴器を使用している人でも、難聴の程度によっては言葉の聞き取りまでは難しい場合があります
さらに、補聴器は購入してすぐに聞こえやすくなるものではなく、聞こえに合わせた微調整を続けたり、補聴器に慣れていく時間も要します。そのため、補聴器を使い始めて間もない人や、言葉の聞き取りが難しい人に対しては、補聴器を使用していたとしても会話にサポートが必要なことに変わりありません。

知っていますか?難聴は認知症の危険因子

難聴になると認知症のリスクが高くなることをご存知ですか?
団塊の世代が75歳以上になると言われている2025年には、65歳以上の約5人に1人が認知症になると見込まれています。
厚生労働省が2015年1月に策定した新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)によると、遺伝、加齢、高血圧、喫煙など、一般的に言われている原因に加えて難聴も認知症を引き起こす要素として挙げられています。

難聴によってスムーズな会話が難しくなることで、いつしか会話自体を避けるようになり、周囲との関わりを遮断してしまう人も少なくありません。

そうなると、脳へ入る情報量や社会との交流も少なくなりますから、聴覚機能や脳の活動が低下し、結果として認知機能に影響を及ぼすことになるというわけです。

日々、運動を行わないと身体の機能の衰えが進行するように、知的能力も使わずに過ごすと少しずつ衰えてしまいます。
聞こえづらさを感じたら、まずはお近くの耳鼻咽喉科などを受診し、早めに対策を講じることが重要です。

老人性難聴の予防と対策

老人性難聴は決して珍しいことではなく、年齢を重ねると誰にでも起こりうるものです。とはいえ、普段から適切に予防的ケアを行うことで、難聴になるリスクは下げられたり、進行を抑えられることもあります。

老人性難聴の予防としてできることは、このようなものがあります。

  • 生活習慣の改善:難聴予防だけに限らずですが、大切なのはやはり「規則正しい生活」でしょう。バランスの取れた食事や適度な運動、質の高い十分な睡眠は、内耳の機能維持にも大いに役立ちます。
  •  耳のケア:騒がしい場所に長時間居続けない、大きい音でテレビや音楽を聴かない、時には静かな場所で耳を休める、など、普段から耳をいたわる生活を心がけましょう。耳への負担が軽減されることで、難聴のリスクも低下することでしょう。
  • 定期的な聴力測定:先述したとおり、老人性難聴は少しずつ進行するため、本人が聞こえにくくなっていることに気づかない場合も多いです。難聴はできるだけ早くケアする必要がありますから、早期発見のためにも、日頃から定期的に聴力測定を行うことをおすすめします。

補聴器のことなら 東京池袋の「うぐいす補聴器」へ

東京・池袋の補聴器専門店「うぐいす補聴器」は、在籍するスタッフ全員が認定補聴器技能者の視覚を有する”聞こえの専門家”。聞こえに関するお悩みや補聴器のご相談はぜひ当店にお任せください。また、当店は複数メーカー・数百種類の補聴器を常時取り揃えており、必要に応じてご試聴やレンタルも行っております。気になるものがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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