突発性難聴、加齢性難聴の原因・症状・治療方法は?

2023.07.05

難聴の種類

耳が聞こえにくい状態のことを「難聴」と言いますが、難聴と一口に言っても、問題の生じている場所や原因によって、実はさまざまな種類があります。
今日は、もっともよく聞く「突発性難聴」と「加齢性難聴」の2つについてご紹介します。該当する難聴の種類によって、必要な治療や対処法がまったく変わってくるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

突発性難聴とは

 突発性難聴とは、突然左右のどちらかの耳の聞こえが悪くなる疾患(ごくまれに両耳)で、耳鳴りやめまいなどを併発することもあります。主に40~60歳代に発症しやすいといわれていますが、若年層や子どもでも発症する場合があります。

突発性難聴の主な症状

突発性難聴の主な症状は、突然左右どちらかの耳の聞こえが悪くなることです。前日まで問題なかったのが、ある日突然音が聞こえなくなります。どのくらい聞こえにくくなるのかは個人差が大きく、まったく聞こえなくなる人もいれば、高音だけが聞こえなくなったという人もいます。
また、聞こえにくさと併せて耳鳴りやめまいなどの症状が現れる場合もあります。

突発性難聴の原因と考えられるもの

 突発性難聴は、外から入ってきた音を脳に伝える役割をする有毛細胞という細胞が何らかの原因によって傷ついてしまった場合に発症します。有毛細胞は血流が滞ったり、ウイルスに感染したりすることで傷つけられると考えられています。しかし原因は詳しくは明らかになっていません。
そのほか、ストレスや睡眠不足が長く続き、過労状態になると発症しやすいということも知られています。また、最近では糖尿病との関係性も指摘されることもあるようです。

突発性難聴の対処法・治し方は?治療方法ってあるの?

 突発性難聴の治療は、内服や点滴などの薬物療法が中心となります。ステロイド薬やビタミン剤、血流改善薬など、複数の薬を用いて治療を行う場合もあります。
ストレスや過労の影響が考えられるときは、まずしっかりと休養することも大切です。

突発性難聴かな?と思ったら、すぐにお近くの医療機関へ

 突発性難聴は早期治療がカギとなります。発症からおおむね1週間以内に適切な治療を受ければ、聴力の改善や完治も見込めるのだといいます。慶應義塾大学 名誉教授 小川教授によると「発症後1週間以内に、それらによる適切な治療法を受けることで、約40%の人は完治し、50%の人にはなんらかの改善がみられます。ただし、治療開始が遅れれば遅れるほど治療効果が下がり、完治が難しくなってしまうので、注意が必要です。」とのことです。
「聞こえ方がいつもと違うな」と感じたら、放置せず、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

加齢性難聴(老人性難聴とは)

 加齢性難聴とは、加齢によって徐々に聞こえにくくなってくる難聴のことで、主に30、40歳代から少しずつ始まり、年齢とともに進行していくと言われています。

加齢性難聴の主な症状

 加齢性難聴は、まず高音部から聞こえづらくなり、加齢とともに聞こえづらい範囲が徐々に広がっていくのが特徴です。突然発症するものではなく、年齢とともに少しずつ聴力が低下していくため、本人が症状に気づきにくいことも。そのため、「インターホンに気付いていない」「テレビの音が大きい」「本人の声が大きい」など、家族が異変に気づくことも少なくありません。

加齢性難聴の原因と考えられるもの、その特徴

 加齢性難聴は、外から入ってきた音を脳に伝える役割をする有毛細胞という細胞が、加齢によって傷ついたり、数が減少したりして発症します。「目が見えにくくなった」や「白髪やシワが増えてきた」などと同じように、加齢性難聴も加齢による現象の一つです。

加齢性難聴って治る?治療方法や対処方法とは

 残念ながら、加齢によって壊されてしまった有毛細胞は再生できないため、低下した聴力は回復することなく、年齢とともに低下していくことになります。そのため、普段から難聴が進まないための予防を行ったり、「聞こえにくくなったかな?」と感じたら早期に補聴器を試して慣れておくなど、ご自身の聞こえにあわせて対処していく必要があります。

◎加齢性難聴は予防できる?難聴を進行させないためのセルフケア◎

年を重ねることで、聴力が衰えてきてしまうのはごく自然なこと。しかし、少しでも長く自分の耳の健康を保ったり、進行を遅らせるために、普段から「予防」につとめることも大切です。大きい音でテレビやラジオを聴かない、騒がしい場所に長時間居ないようにするなどの耳にやさしい生活を心がけ、時には耳栓をする、静かな場所で耳を休ませる、などの予防的ケアを行いましょう。

◎早めに補聴器を試して慣れておくのも◎

「聞こえにくいかも・・?」と感じたら、早い段階から補聴器を使用して慣れておくのもおすすめです。まださまざまな音が拾える段階から、補聴器のトレーニングを行うことで、早く補聴器の音に慣れることができると言われています。

加齢性難聴かな?と思ったら、お近くの医療機関か、補聴器専門店へ行ってみましょう。補聴器専門店は医療機関と連携しています

加齢性難聴かな?と思ったら、まずはお近くの耳鼻咽喉科へ行ってみましょう。今の聞こえの状態を検査して正確に数値化することで、今後どのような治療や対処法が必要かがわかります。
また、「病院は混んでいるから通院が難しい」「いきなり病院に行くのは気おくれする」「補聴器が自分に合うかどうか相談したい」などの場合は、補聴器専門店に行ってみるのも良いでしょう。寄り添って対応してくれます。補聴器専門店は耳鼻咽喉科などの医療機関とも連携していますので、補聴器専門医などへおつなぎしています。

加齢性難聴には補聴器が有効な場面も多くあります

 聞こえにくくなってきても、「歳のせい」だとあきらめる必要はありません。補聴器の使用で改善する場合があります。自分に合った補聴器を選び、しっかりと調整・メンテナンスを行うことで、快適な聞こえを維持することに挑戦してみませんか。

うぐいす補聴器では、いろんなメーカーの補聴器をお試しできます

 うぐいす補聴器では、現在の聞こえの状態や生活状況などを丁寧にヒアリングしたうえで、複数メーカーの補聴器を比較試聴していただけます。補聴器相談医の先生と連携もしているので、スムーズに医療機関に受診することもできます。まずは一度ご相談ください。


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