電話の音が聞こえない?原因と対策を解説!補聴器は有効か【高齢者の難聴】

2025.12.17

「最近、電話の声が聞こえにくい・・」そんなふうに感じていませんか。特に、シニア世代では多くの人がこのお悩みを抱えており、電話に出ること自体が億劫になっているという人も少なくありません。本記事では、電話の音が聞こえにくくなる原因と対策、聞こえにくくなってしまったときの対処法について解説します。ぜひ参考にしてくださいね。


聞こえでお悩みですか?/

「テレビの音が大きいと言われた」「インターホンや家族の呼びかけに気付かなかった」・・。
補聴器をつけることを考え始めても、補聴器って種類が多いし、値段もピンキリ。自分に合う補聴器を探すのはとっても大変です。
うぐいす補聴器は、スタッフ全員が「聞こえの専門家」。おひとりおひとりの聞こえやライフスタイルに合わせた補聴器をご提案します。ご相談は無料。ぜひお気軽にお問い合わせください。

【この記事の監修者】
田中智子(認定補聴器技能者・うぐいす補聴器 代表取締役)

補聴器を「日常生活をポジティブに自分らしく過ごせるようになるためのツール」と捉え、補聴器専門店「うぐいす補聴器」を開業。以前は有名補聴器メーカーのマーケティング部に所属し、全国5000店舗へ補聴器販売の指導を実施した経歴を持つ。高齢者難聴を得意とし、地域住民への啓蒙活動、高齢者への補聴器の装用トレーニングなども実施している。

電話の音が聞き取りにくい!これって難聴?

対面でお話しする時よりも、電話でお話しするときのほうが聞こえにくい・・。そんなふうに感じませんか?
あとの章でも詳しく説明しますが、電話を介して聞く音は実際の音よりも音質が落ちていたり、相手の表情が見えないことが原因で通常の会話よりも聞き取りにくいという特徴があります。

とはいえ、頻繁に聞き間違いが起こるなら、難聴の状態になってしまっている可能性もあります。難聴は、適切に対処することで悪化を防げるケースが多いので、聞こえにくさが目立ってきたら、早めに相談してみましょう。

固定電話の音声が聞こえにくい原因は?

対面での会話よりも固定電話の音のほうが聞こえにくいと感じるのは、主に次の3つの原因が考えられます。

 

現代の固定電話は、アナログ回線と光回線の2種類があります。各ご家庭によって、どちらの回線を導入しているかは異なりますが、近年は、デジタル通信技術が普及したこともあり、通話品質の高い光回線が主流となりました。これにより、アナログ回線の固定電話はどんどん減少傾向にあります。

アナログ回線と光回線の決定的な違いは、音の質。対応している音域の幅が全く違うので、光回線のほうが圧倒的に音質が良いです。

しかしながら、「じゃあ固定電話を光回線に変えたら解決!」いうわけでもありません。実際に高音質で通話をするには「通話の相手も光回線であること」が必須条件なのです。つまり、ご自宅の固定電話を光回線へ変えたとしても、電話のお相手がアナログ回線の電話を使っていたら、音質は悪いままということになります。少なくはなっているものの、まだアナログ回線を使用しているご家庭もありますから、回線の変更だけでは聞こえが満足に改善しない場合もあります。

対面での会話と違って、電話では話し相手の表情や口元を見ることができません

あまり意識することはないかも知れませんが、私たちは普段、自然に表情や口元の動きなどからも話の内容を読み取っています。しかし電話の場合、表情などといった視覚的な情報は得られないため、音声だけですべての情報を読み取らなければならず、普段の会話よりもさらに聞き取りにくさを感じてしまうのです。

電話をする際は、受話器を耳元にあててお話ししますよね。つまり、受話器をあてている側の耳だけで電話の音声を聞いていることになります。

私たちは普段、両側の耳をそれぞれ補い合いながら音を聞いています。メガネも両目のレンズが揃って初めて見やすくなるように、耳も両耳で聞くことで初めて音の距離感や方向がつかめるようになります。
しかし電話の場合は、受話器を当てる側の耳だけで聞くことになりますから、そのぶん両耳で聞く音よりも聞こえにくさを感じるのは当然です。

対策として、スマホで通話する際には、スピーカーモードに切り替えて聞いてみるのがおすすめです。スピーカーモードなら、両耳で聞くことになりますから、耳に当てて聞くよりも少し聞きやすくなることでしょう。

「聞こえにくい」を放置するのは危険です!

電話の音が聞こえにくくなると、聞き返しが増えたり聞き間違いが増えたりしてしまいます。顔が見えないことも相まって、あらぬ誤解を生んでしまうこともないとは言い切れません。そうなってしまっては、お互いの負担やストレスは大きくなっていくばかり。

このようなトラブルが続き、電話自体を避けるようになってしまっては、親しい間柄の人たちや社会のコミュニティからも孤立してしまい、あらゆるリスクにさらされてしまいます

うぐいす補聴器
代表/田中智子

難聴は、認知症発症の危険因子だとも言われています。聞こえにくさを感じているなら放置せず、早めに対処することをおすすめします。


私に補聴器は必要?/

日常で聞こえにくさを感じているなら、補聴器を使い始めるサイン。うぐいす補聴器なら、今現在の聴力を細かく測定し、本当に補聴器が必要かどうかを確認することができます。ご相談や補聴器の試聴は無料。ぜひお気軽にご相談ください。

難聴の高齢者も安心!電話の音が聞こえにくい時の対策

電話の音が聞こえにくい場合にできる対策は、以下の3点があります。

  • 音声を大きくできる電話機に変える
  • 固定電話ではなく携帯電話にかけてもらうようにする
  • 補聴器を使用する

それぞれ次に詳しく解説していきますので、自分に合った方法をぜひ試してみてくださいね。

 

 近年、ボタンひとつで音を大きくできるような電話機がぞくぞくと登場しています。中には高音が聞き取りづらい高齢者の特性に合わせて、高音だけを特に大きくするような機能も。

ほかにも、受話器に取り付けて使うタイプの音量増幅器というアイテムもあります。こちらは一般的な電話に後付けできるタイプなので、家族が使う時に取り外せるのも魅力でしょう。

これらは比較的コストパフォーマンスも良いので、たまに聞こえづらいことがあるという人にはとってもおすすめです。

固定電話ではなく携帯電話にかけてもらうという方法も有効です。

先にも書きましたが、固定電話ではなく携帯電話なら、スピーカーモードを使うことができます。さらに最近の携帯電話は新しい通信技術により、高音質の通話が可能になっていますから、固定電話よりも圧倒的に音質が良く、聞きとりやすいと言えるでしょう。電話の音が聞こえづらい人は、メイン電話を固定電話から携帯電話へ移行してみてください。

 電話が聞こえにくいときの対処として、やっぱりいちばんおすすめなのは補聴器を使用することです。
補聴器は、使う人の聞こえ方に合わせて出す音を細かく調整できる優れもの。ひとりひとりに合わせたオーダーメイドの音が出せるのは、医療機器でもある補聴器だけです。

また、補聴器はメーカーによっても音作りが違い、機能性や操作性の魅力もさまざま。使う人によって必要な機能や好みの音質は変わってくるので、ぜひいろいろなメーカーのものを試してみるのが良いでしょう。

シニアの難聴者にも!電話の音が聞こえにくい人へおすすめの補聴器

電話が聞こえにくい人におすすめなのは、シグニアのIXシリーズ。次でも解説しますが、IXシリーズは「言葉の聞き取り力向上」に特化した補聴器です。

そのほかにも、おすすめの補聴器はたくさんあります。興味のある人は以下の記事もチェックしてみてくださいね。

画像:シグニア公式HPより引用

シグニア社の誇る最新シリーズ「IX」は、「ロックオン機能」を搭載しています。話し手をしっかりと捉え、言葉のすみずみまで逃しませんから、最も聞きづらいとされる騒がしい環境下での複数人の会話も、聞き取りが25%向上しました

さらに2025年11月、このIXシリーズに新製品が複数誕生し、IXシリーズは全形状に対応することとなりました。好みや生活に合わせて好きな形状が選択可能になり、より多くの人に対応可能です。

メーカーシグニア
シリーズIXシリーズ
対応聴力レベル軽度~重度
給電方法充電式
形状耳あな型・耳かけ型
価格片耳302,000円~
※価格はお支払金額の総額です。(補聴器+充電器+調整サポート料合計の金額)

電話にお悩みですか?うぐいす補聴器へご相談ください

うぐいす補聴器は、東京・池袋の補聴器専門店。全5メーカー・数百種類の補聴器を常時取り揃えております。また、在籍するスタッフは全員が認定補聴器技能者または言語聴覚士の資格を有する専門家です。おひとりおひとりの聞こえに合わせて最適な補聴器をご一緒に選びます。ご相談や試聴は無料。ぜひお気軽にお問い合わせください。

お電話 050-3590-5913