オージオグラムとは?オージオグラムの見方や難聴のレベルを解説!

2023.08.24

皆さんはオージオグラムというものをご存じでしょうか?オージオグラムとは、聴力検査での聞こえの結果を表にしたもの。耳鼻科などで聴力検査を受けたことがある人は、オージオグラムを実際に目にしたことがあるかもしれません。

しかしオージオグラムは、その見方を知っていなければ「記号だらけでさっぱり理解できない!」という事態に陥ってしまいます。
自身の聞こえをしっかりと把握するために、本記事では聴力検査や難聴レベル、オージオグラムの見方について解説していきます。

聴力検査とは

 聴力検査とは、静かな環境でヘッドホンを装着し、流れてくる言葉や音がどれほど聞こえるかを調べる検査です。聴力検査は主に「音の聞き取り力」を調べる検査と「言葉の聞き取り力」を調べる検査の2種類があります。

純音聴力検査

 純音聴力検査とは、「音がどれだけ聞こえるか」を調べる検査のこと。
ヘッドホンからさまざまな高さや大きさで「ピー」と音が流れ、その音が聞こえたらボタンを押して知らせる、という検査です。

語音明瞭度検査

 語音明瞭度検査は、「言葉がどれほど正確に聞こえるか」を調べる検査です。
ヘッドホンから「あ」「き」など、一文字ずつの言葉がさまざまな大きさで発されるので、聞こえた通りに回答します。正解した言葉の数によって、「あなたの言葉の聞き取り力は●●%です」というふうに、パーセンテージで結果が示されます。

オージオグラムとは、純音聴力検査の結果です

 オージオグラムは、音の聞き取り力を調べる「純音聴力検査」の結果を表にしたもの。純音聴力検査では、さまざまな高さの音をさまざまな音量で聞きます。そうすることで、それぞれの音の高さごとに「聞き取ることができた音量の最小値」がわかります。純音聴力検査の結果を一覧として表にしたのが、オージオグラムというわけです。

オージオグラムは、音の「高さ」と「大きさ」を示すグラフ

オージオグラム

画像:シグニア補聴器HPより引用

オージオグラムは、縦軸で音の「大きさ(㏈・デシベル)」、横軸で音の「高さ(㎐・ヘルツ)」を表します。
縦軸で表す音の大きさは、0㏈を無音状態として、数字が大きくなるほど(下に行くほど)大きい音になっていきます。
横軸は、音の高さを表し、数字が大きくなるほど(右に進むほど)音が高くなるというイメージです。

たとえば上の図で表しているように、「小鳥のさえずり」は「小さくて高い音」ですから表の右上に、「トラックの走行音」は「大きくて低い音」ですから左下のほうに分布されます。
日常会話の音の高さは主に250Hz~4000Hzほどで、大きさとしては60㏈前後。
上のオージオグラムですと黄色で示したエリアが日常会話のエリアになります。

では、ご自身の聴力検査の結果はどのあたりを示していますか?
ここからは、実際のオージオグラムの見方を解説していきます。

オージオグラム(聴力検査の結果)の見方

オージオグラムの参考例

画像:シグニア補聴器HPより引用

上の図は、ある人の左耳の聴力検査の結果です。
このように、それぞれの高さで聞き取れた「最小の音の大きさ」が記号で示されます。
左耳の聴力は上記のように×の印で表され、右耳の場合は(この図には記載されていませんが)〇の印で表されます。

この図から、この人の左耳は、低い音は健聴の人と同じようにごく小さい音でも聞こえているのに対して、2000Hz以上の高い音になると80㏈くらいの大音量でなければ聞き取れていないということがわかります。
つまり、この図の青いエリアがこの人の左耳の聞こえる範囲ということになります。
そしてよく見ると、日常会話のエリア(黄色の部分)はほとんど入ってきていないということがわかりますよね。
つまりこの人の左耳は、人との会話がほとんど聞き取れていない状態ということになるのです。

難聴の程度は?

オージオグラムを見ると、その人の難聴のレベルがわかるようになります。難聴は、次のようにレベル分けされています。

軽度難聴

聴力レベル25㏈以上40㏈未満
→小さなささやき声や、騒音下での聞き取りづらさや聞き間違いを自覚します。

中等度難聴

聴力レベル40㏈以上70㏈未満
→小さなささやき声や、騒音下での聞き取りづらさや聞き間違いを自覚します。

高度難聴

聴力レベル70㏈以上90㏈未満
→補聴器を使用しても大声で話さなければ会話が聞こえないような状態です。

重度難聴

聴力レベル90㏈以上
→補聴器を使用しても聞き取れない音が多く、人工内耳などの装用も視野に入れて検討します。

人によって生活状況は異なり、聞こえを改善したいシーンも違うので、「このレベルになったら補聴器を使いましょう」とは一概には言えないところがありますが、「聞こえにくいな」と感じるようになったら、まずはできるだけ早めに耳鼻咽喉科や補聴器のお店などで相談してみることをおすすめします。

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