補聴器用電池(空気電池)、ここにご注意!

2021.12.10


現在、日本国内で流通している電池交換式の補聴器の大半は、「空気亜鉛電池」の使用を推奨されています。(※ポケット型補聴器やメガネ型補聴器などアルカリ電池を使用する器種もあります。また、電池交換式の補聴器の中には銀亜鉛電池やリチウムイオン電池の使用に対応している器種もあります)
本記事では、補聴器の電池を取り扱う上での注意点について解説します。


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【この記事の監修者】
田中智子(認定補聴器技能者・うぐいす補聴器 代表取締役)

補聴器を「日常生活をポジティブに自分らしく過ごせるようになるためのツール」と捉え、補聴器専門店「うぐいす補聴器」を開業。以前は有名補聴器メーカーのマーケティング部に所属し、全国5000店舗へ補聴器販売の指導を実施した経歴を持つ。高齢者難聴を得意とし、地域住民への啓蒙活動、高齢者への補聴器の装用トレーニングなども実施している。

補聴器の電池「空気亜鉛電池」って?


空気亜鉛電池は、電池内の亜鉛と空気中の酸素とが合わさって電気を起こす電池のことです。以前はポケットベル(無線呼び出し通信機器)の電源としても使用されておりましたが、現在では補聴器および集音器にのみ使用されています。
補聴器用空気亜鉛電池は、主に補聴器専門店・補聴器の取り扱いがある眼鏡店や時計店・家電量販店などで入手可能で、ドラッグストアやスーパーマーケット、百円ショップ、コンビニエンスストアなどでも取り扱いがある場合があります。

空気亜鉛電池の種類と類似品


補聴器で使用する空気亜鉛電池は、『PR41』『PR48』『PR44』『PR536』4種類です。「PR」の表記が空気亜鉛電池であること示しており、それに続く数字が規格(直径や厚み)を示しています。

見た目が同じでも補聴器用の電池ではない場合があります

ここで注意していただきたいのが、形状はそっくりなのに空気亜鉛電池ではない別の電池があるということ。
例えば、アルカリボタン電池『LR-41』は、電池の直径や厚みが空気亜鉛電池『PR-41』と全く同じです。「LR」はアルカリボタン電池を示す表記。形だけではなく、表記までしっかり確認する必要があるのです。


上記の写真は、左側はアルカリボタン電池LR-41、右側が空気亜鉛電池PR-41です。
下部の形状こそ少し異なるものの、どちらも直径や形状は同じ規格。そのため、誤ってアルカリボタン電池を購入してしまったとしても、補聴器には問題なく入ってしまいます。そのうえ、多くの補聴器はおおよそ1.2V以上の電圧があれば動作するので、1.2V以上の電圧が出せるアルカリボタン電池を使ったとしても、理論上は補聴器は普通に動作すると考えられます。
このように、誤った電池を使用していてもある程度は同じように動作するので、誤って購入し、そのまま使いつづけているというケースも少なくありません。


コロナが流行し始めた2020年の春ごろ、デジタル体温計の需要が一気に高まりました。同時にデジタル体温計で使用するアルカリボタン電池「LR-41」の流通も増加したため、補聴器をお使いの方々がこれを誤って購入してしまうケースが増えてしまった印象を持ちます。


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補聴器用ではない電池を使い続けるリスク


間違ってアルカリボタン電池を使用したとしても、補聴器が普通に動作するなら問題ないのでは?と思われるかもしれません。しかし、補聴器はもともとアルカリボタン電池の使用を想定していないため、使い続けることでさまざまなリスクを生み出してしまいます。

空気亜鉛電池とアルカリボタン電池の違い

空気亜鉛電池は、電池残量が残り少なくなるまで、ほぼ一定して電圧を保つことができます。一方、アルカリ電池は電池残量が少なくなるほど電圧も低下していくもの。電圧が低下することで、補聴器への出力も弱くなってしまい、十分な音量が出せなかったり動作が安定しなかったりというような問題が起こってきます。補聴器から十分な音が出ないと、次のようなリスクも生じてきます。

  • 補聴器の動作が安定しないことによって故障しやすくなる
  • メーカー保証が受けられない可能性
    (メーカー説明書には空気亜鉛電池以外の使用は不可と明記されています)
  • 補聴器からの音が少なくなり、聞こえづらくなることで自動車などの接近に気づかずに事故に遭うリスク

「補聴器に電池が入らなくなった」お客様からのご相談から電池間違いが発覚するケースが多い

当店にご来店くださったお客様が「補聴器に電池が入らなくなったから見てほしい」とのご相談でいつも使用している電池や補聴器をご持参くださいました。そこで初めて補聴器用の電池ではないことが発覚したのです。


さらに、上の写真は、同じメーカーで製造された同じ製品のアルカリボタン電池LR-41ですが、右側の電池の上部は完全な平面になっているのに対して左側の電池の上部は少し膨らんでいます。

角度を変えた写真です。奥が正常の電池で手前が膨らんだ電池です。

この電池の場合は、初期不良品でもともと膨らんでいたか、もしくは購入後に膨張したものだと推測されます。この膨らみが、結果的に補聴器にうまく電池が入らないという問題を起こしていました。

アルカリ電池は手に入りやすいがトラブルも起きやすい

アルカリボタン電池は、コンビニエンスストアや百円ショップなどで販売されていることが多いため、比較的気軽に入手しやすい上に、価格も安価です。

しかし、安価な電池は、製造コストを抑えているぶん不良品が多かったり電池寿命が極端に短かったりするものも少なくありません。

補聴器を安心・安全にお使いいただくためにも、電池は正しく使うように心がけましょう。

通信販売などの非常に安価な補聴器用電池にも注意が必要です

補聴器用の空気亜鉛電池ではあるものの、通信販売などで通常よりも非常に安価で売られている電池を見かけることがあるかもしれません。
しかしそういったものは、使用推奨期限が残り少なくなった電池の在庫処理として価格を大幅に下げているケースが少なくありません。補聴器用の空気亜鉛電池を購入する際は、かならず使用推奨期限も確認するようにしましょう。

うぐいす補聴器代表・田中智子

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