最近、聞き返しが増えた。でも、補聴器が必要か分からない方へ
「最近、聞き返すことが増えた気がする」
「家族から、テレビの音が大きいと言われる」
「でも、補聴器を使うほどなのかは分からない」
そんな段階から、ご相談ください。
相談する時点で、補聴器を買うと決める必要はありません。
聞こえにくさの感じ方は、人によって違います。
耳鼻咽喉科で確認した方がよい場合もあれば、今持っているAirPods Proのヒアリング機能を試してみる方法もあります。補聴器を実際に試聴して、違いを確かめてみる方法もあります。
まずは、
「いつ、どこで、誰の声が聞き取りにくいのか」
を一緒に整理するところから始めましょう。
このページでは、簡単な聞こえのセルフチェックもご用意しています。
「補聴器が必要か知りたい」「難聴かどうか気になる」という方は、まず現在の聞こえ方を振り返る目安としてご利用ください。
※セルフチェックだけで難聴の診断や、補聴器が必要かどうかを判断することはできません。
1分でできる「聞こえ・補聴器セルフチェック」
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以下は、補聴器が必要か迷っている方のための簡単なセルフチェックです。
当てはまるものを確認してみてください。
A.まず耳鼻咽喉科への相談を考えたい項目
B.聞こえについて一度相談してみたい項目
結果
Aの項目に当てはまる場合は、補聴器を選ぶ前に耳鼻咽喉科へ相談してください。Bの項目で複数当てはまる場合や、一つでも日常生活で大きく困っている項目がある場合は、一度聞こえについて相談してみるとよいでしょう。
このセルフチェックは、難聴の診断や補聴器が必要かどうかを判定するものではありません。
チェック数だけではなく、聞こえにくさが生活にどのくらい影響しているかを確認するための目安です。
特に、急に聞こえが低下した場合は、できるだけ早く受診することが大切です。
補聴器が必要か迷ったら、まず知っておきたいこと
「聞き返しが増えた=すぐ補聴器が必要」というわけではありません。
一方で、
「まだ聞こえているから大丈夫」
と自分だけで判断するのも難しいものです。
聞こえは少しずつ変化することもあり、ご本人より先に、ご家族が
「最近テレビの音が大きくなった」
「何度か呼ばないと気づかないことが増えた」
と感じることもあります。
大切なのは、補聴器を買うかどうかを先に決めることではありません。
今の聞こえをセルフチェックし、生活の中でどのくらい困っているのかを知ることです。
そのうえで必要に応じて、耳鼻咽喉科への受診や補聴器の試聴を検討しましょう。
急に聞こえが変わったときは、セルフチェックより先に耳鼻咽喉科へ
次のような変化がある場合は、補聴器や集音器を選んだり、セルフチェックだけで様子を見たりせず、耳鼻咽喉科へ相談してください。
- 急に聞こえにくくなった
- 急に聞こえなくなった
- 左右どちらか一方だけ聞こえにくい
- 耳鳴りが気になる
特に、急に聞こえが低下した場合は、できるだけ早く受診することが大切です。
このページのセルフチェックや補聴器店での相談だけで、聞こえにくさの原因や難聴の程度を診断することはできません。
まず医療機関で確認するべき状態なのかを見極めることも、聞こえの相談の大切な第一歩です。
こんな場面が相談のきっかけになります
- 会話の途中で「え?」「もう一度お願いします」と聞き返すことが増えた
- 家族からテレビの音が大きいと言われる
- 会議や打ち合わせで聞き逃すことがある
- 電話の声が以前より聞き取りにくい
- 会話に集中すると以前より疲れる
セルフチェックで当てはまる項目が少ない場合は?
「たまに聞き返すことはあるけれど、普段はそれほど困っていない」
という方もいるでしょう。
聞き取りにくさを感じるのが限られた場面だけなら、対応するAirPods Proのヒアリング機能を活用する方法もあります。
たとえば、
- 会議のときだけ少し聞き取りにくい
- 数日に一度くらい聞き返すことがある
- 日常生活のほとんどでは困っていない
- 補聴器を検討する前に、自分の聞こえを確認してみたい
という方です。
対応するAirPods Proには、聞こえをチェックしたり、その結果をもとに周囲の音を聞き取りやすくしたりする機能があります。
そのため、
「いきなり補聴器は少しハードルが高い」
という方が、自分の聞こえについて考えるきっかけにもなります。
ただし、セルフチェックで当てはまる項目が少ないからといって、
「AirPodsだけで十分」
とは限りません。
聞こえの状態や困っている場面に合わせて考えることが大切です。
セルフチェックで困りごとが増えていたら、補聴器を試してみる
次のような状態が続いているなら、一度補聴器を試聴してみるのも一つの方法です。
- 聞き返すことが以前より増えた
- テレビの音量について家族から指摘される
- 会議や仕事で聞き逃すことがある
- 家族との会話で内容を取り違えることがある
- 騒がしい場所で会話についていきにくい
- 聞こうと集中するため、会話のあとに疲れる
ここでも、
「セルフチェックで○個当てはまったら補聴器が必要」
という医学的な基準はありません。
チェック項目の数だけで決めるのではなく、
どのくらい生活に影響しているか
を見ることが大切です。
購入する前に実際に補聴器をつけて、
「会話はどう変わるのか」
「テレビは聞きやすくなるのか」
「騒がしい場所ではどう感じるのか」
を確認してみましょう。
補聴器は、つければすべての音が完璧に聞こえる機械ではありません。
聴力や生活環境に合わせて調整し、実際の生活の中で試しながら、自分に合う聞こえ方へ近づけていきます。
「とりあえず集音器を買ってみる」前に、聞こえを確認しましょう
補聴器より価格が手頃なため、最初に集音器を検討する方もいます。
ただ、集音器と補聴器は同じものではありません。
集音器は周囲の音を大きくすることを主な目的とした機器で、一般的に、補聴器のように一人ひとりの聴力に合わせて専門的に調整することを前提としていません。
そのため、
「セルフチェックで少し気になったから、とりあえず集音器」
と決めてしまうのではなく、まず聞こえの状態を確認することをおすすめします。
うぐいす補聴器では、このページの情報だけを見て、
「集音器で十分です」
と判断することはありません。
まず、
なぜ聞き取りにくいのか、どんな場面で困っているのか
を確認しましょう。
そのうえで、受診が必要なのか、AirPods Proのような選択肢が合うのか、補聴器を試した方がよいのかを考えていきます。
補聴器が必要か迷ったときの3ステップ
1.聞こえのセルフチェックをする
「最近、何が聞き取りにくくなったのか」を振り返ります。
聞き返し、テレビ、電話、会議、家族との会話など、困っている場面を具体的にしてみましょう。
2.急な変化や左右差があれば、耳鼻咽喉科へ
急に聞こえにくくなった場合や、片耳だけ聞こえにくい場合、耳鳴りがある場合などは、セルフチェックだけで判断せず、耳鼻咽喉科で確認しましょう。
3.日常生活で困ることが増えているなら、実際に聞き比べる
聞こえの状態を確認したうえで、必要に応じて補聴器を試します。
カタログの数字やセルフチェックだけでは、
自分の生活で本当に聞き取りやすくなるか
までは分かりません。
実際に聞いて、装着して、生活の中で確かめることが大切です。
よくある質問
補聴器が必要かセルフチェックできますか?
ある程度の目安を確認することはできます。
「聞き返しが増えた」「テレビの音が大きいと言われる」「会議やレストランで聞き取りにくい」など、日常生活での変化を振り返ることで、相談するタイミングを考えやすくなります。
ただし、セルフチェックだけで難聴の診断や補聴器の必要性を判断することはできません。
難聴のセルフチェックで何個当てはまったら受診すべきですか?
「○個以上なら難聴」という単純な基準では判断できません。
特に、急に聞こえが悪くなった、片耳だけ聞こえにくい、耳鳴りがあるといった場合は、チェック数に関係なく耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。
聞き返しが増えたら難聴ですか?
聞き返しが増えたことだけで、難聴とは判断できません。
周囲の騒音、相手の話し方、距離などによっても聞き返しは起こります。
ただし、以前より明らかに聞き返す回数が増えている場合は、聞こえを確認するきっかけにしてよいでしょう。
相談したら、補聴器を買わなければいけませんか?
いいえ。
相談したからといって、補聴器を購入すると決める必要はありません。
耳鼻咽喉科への受診を優先した方がよい場合もありますし、まず聞こえについて知るだけでも構いません。
AirPods Proと補聴器、どちらを使えばいいですか?
困っている場面や聞こえの状態によって異なります。
限られた場面で聞きづらさを感じる方にとって、対応するAirPods Proのヒアリング機能が選択肢になる場合があります。
一方、日常的に聞き取りに困っている場合や、長時間安定して聞こえを補いたい場合は、補聴器を試して比較する方法があります。
集音器と補聴器は何が違いますか?
補聴器は、難聴による聞こえを補うことを目的とした管理医療機器です。
集音器は一般的に、周囲の音を大きくすることを目的とした機器です。
「安いからまず集音器」と決めるのではなく、自分の聞こえを確認してから選ぶことをおすすめします。
「補聴器が必要か分からない」ままで、ご相談ください
セルフチェックをして、
「いくつか当てはまったけれど、補聴器が必要なのかは分からない」
という方も多いと思います。
それで大丈夫です。
相談するときに、
「自分が難聴なのか分からない」
「補聴器を買うつもりまではない」
と思っていても構いません。
うぐいす補聴器では、まず現在の困りごとをお聞きします。
相談の際に、次のことが分かると整理しやすくなります。
- いつ頃から聞こえが気になり始めたか
- どんな場所で聞き取りにくいか
- 誰と話しているときに困るか
- 片耳だけなのか、両耳なのか
- 耳鳴りや急な変化があるか
- ご家族から何か言われているか
もちろん、全部分からなくても問題ありません。
「最近、聞き返しが増えた気がする」
その一言から、お話しください。
受診を優先した方がよいのか。
AirPods Proの活用を考えられるのか。
補聴器を実際に試してみるのか。
今の聞こえと生活に合った方法を、一緒に考えていきましょう。

この記事の監修者
田中智子(認定補聴器技能者・うぐいす補聴器 代表取締役)
補聴器を「日常生活をポジティブに自分らしく過ごせるようになるためのツール」と捉え、補聴器専門店「うぐいす補聴器」を開業。以前は有名補聴器メーカーのマーケティング部に所属し、全国5000店舗へ補聴器販売の指導を実施した経歴を持つ。高齢者難聴を得意とし、地域住民への啓蒙活動、高齢者への補聴器の装用トレーニングなども実施している。