ご家族の方へ

2020.06.05

ご家族の方へ

耳もとで話すのではなく、正面から話す。
文節で区切って話す。

きちんと調整された補聴器でも、使い始めてからすぐによく聞こえるようになるわけではありません。
補聴器は音を拡大して聞こえを助ける補助具なので、生まれながらの聞こえ方や耳の状態に戻るわけではありません。日々使用していく中で、音声の聞き取りが向上していきます。

特に内耳や聴覚神経や脳の機能低下によって発症する感音難聴の場合、音声の聞き取りにくさは補聴器を使用しても十分に解決できない場合もあります。

まず使用される方には、補聴器の使用を開始したからと言ってすぐに聞こえるようにならないことをきちんと理解していただくことが必要です。
はじめは不快感がある場合もあり、無理をせず、できるだけ一日中使用して補聴器に慣れていきましょう。

また、補聴器を装着されている方に声をかける前には、少し注意を促して耳もとではなく相手に近づいて正面から話しかけ、相手の口元を見ながら会話をしてください。
大きな声は音声が拡大され過ぎてしまうため逆効果ですので、普通の大きさで話しかけてください。
話す時は言葉を区切り過ぎず、ゆっくり、はっきりと文節で区切って話していただくと補聴器を使用されている方の聞き取りが上達してきます。

一方、交通量が多い街中や多人数が集まる場所、役所や病院など様々な音声が入り混じった場所や、テレビやラジオなどのスピーカーからの音響などの電子音、映画や講演会など離れた場所での音声は最初は聞き取りが難しいと感じる方も多くいらっしゃいます。
補聴器の種類によって、聞きづらさを軽減できる機能を持つものもありますが、必要になってくるのは、やはり周囲からのサポートです。

日々コミュニケーションを取り合い、補聴器正しい使い方をご家族や友人にも理解をしていただくことが心的負担を減らしていくことへ繋がります。
当店ではいつでも補聴器の調整や相談を受け付けております。
お気軽にお問合せください。