難聴のリスク

2020.05.17

難聴のリスク

社会的参加が少なくなることで、意欲の減退やうつ傾向に。

聴覚は、会話やコミュニケーションをする上でとても重要な役割を担っています。
「耳に言葉が入り、脳で考え、言葉で返す」これが会話をする時のプロセスになります。
つまり、音声は誰が何を話しているのか理解し、脳が思考するための大事な情報源になります。

難聴の方は、聞こえづらさから脳が音声を処理するまでに時間がかかります。
ご家族や友人の言っていることがうまく聞きとれないために会話がうまく成立しないといった経験を繰り返すと「周囲の人に迷惑をかけているかもしれない」と気持ちが落ち込む方もいます。
そうなると周囲との関わりを避けるようになり、社会との接点が減少し、コミュニケーションを取ること自体が億劫になることもあるのです。

人間関係と精神状態は密接です。
難聴をそのままにしておくと、先述した通り、社会との接点や人との交流が減少し、コミュニケーションが円滑に進まなくなった結果、精神状態に影響が出てしまい、うつや社会的孤立を招く原因になります。

また、会話を理解するためにはかなりの集中を要するため、脳に余分な負担がかかってしまい、認知症やアルツハイマーといった症状を引き起こしたり、聴覚の使用が減少すると刺激が減少し、神経活動が低下して脳の構造変化や変性をもたらす可能性も指摘されています。

一般的に難聴予防で大切だと言われているのは、健康的な暮らしを心がけ、なるべく大きな騒音を聞き続けないこと、そして時には耳を休ませることです。
現在、難聴には明確な治療法がなく、補聴器をつけて低下した機能を補う必要があります。
補聴器を使用することで、日常化している”聞き取りづらい”というストレスから解放され、それだけでも心が晴れやかになる方も多くいます。
まず、聞き取りの異常を感じましたら、当店にお気軽にご相談ください。