耳かけ型補聴器とは?特徴やメリット・デメリット、その選び方を解説!

2024.07.03

補聴器について検索してみると、その中にはいろいろな種類のものがあることに気が付くでしょう。現在、国内で流通している補聴器は大きく分けて「耳かけ型補聴器」と「耳あな型補聴器」の2種類です。それぞれに特徴や魅力はありますが、今回は、「耳かけ型補聴器」について詳しく解説していきます。購入を検討している人はぜひ参考にしてくださいね。


聞こえでお悩みですか?/

「テレビの音が大きいと言われた」「インターホンや家族の呼びかけに気付かなかった」・・。
年齢とともに聞こえが悪くなっていく加齢性難聴は、補聴器を適切に使用することで改善させられることが多いです。しかしながら、補聴器って種類が多いし、値段もピンキリ。自分に合う補聴器はどんなものなのか、探すだけで骨の折れる作業ですよね。
うぐいす補聴器は、スタッフ全員が専門資格を有する「聞こえの専門家」。おひとりおひとりの聞こえやライフスタイルに合わせた補聴器のご提案が可能です。資料請求やご相談は無料。ぜひお気軽にお問い合わせください。

【この記事の監修者】
田中智子(認定補聴器技能者・うぐいす補聴器 代表取締役)

補聴器を「日常生活をポジティブに自分らしく過ごせるようになるためのツール」と捉え、補聴器専門店「うぐいす補聴器」を開業。以前は有名補聴器メーカーのマーケティング部に所属し、全国5000店舗へ補聴器販売の指導を実施した経歴を持つ。高齢者難聴を得意とし、地域住民への啓蒙活動、高齢者への補聴器の装用トレーニングなども実施している。

耳かけ型補聴器とは?

耳かけ型補聴器とは、耳の後ろに掛けて使用するタイプの補聴器のこと。耳の穴の中に入れる耳栓部分と、耳の後ろに掛ける本体とがチューブで繋がっています。

耳かけ型補聴器は、耳の穴にすっぽり収まる耳あな型補聴器と比較して、対応できる聴力レベルの幅が広いという特徴を持ちます。耳あな型補聴器のほうでは対応できないような重い難聴の人でも、耳かけ型補聴器なら使える、という器種がたくさんあったりするのですよ。

耳かけ型補聴器のメリット・デメリット

では、そんな耳かけ型補聴器には、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

耳かけ型補聴器のメリット

各補聴器メーカーは、新製品を発表する際、まず最初に耳かけ型タイプを発売します。そのため、耳かけ型補聴器を選べば、そのメーカーの最新・最高の音質を得ることができます。

比較的付け心地も良いですし、耳栓部分に関してはサイズ交換ができたりするものも多いので、非常に汎用性が高く、さまざまな人に適しているとも言えます。

耳かけ型補聴器のデメリット

耳かけ型補聴器のデメリットを挙げるならば、やはり1番は目立ちやすいことではないでしょうか。選択する補聴器のサイズにもよりますが、大きいサイズのものだと、やはりその存在感は否定できません。

また、耳かけ型補聴器は耳の後ろに掛けて使うものなので、普段からマスクやメガネなど、別のものを耳に掛けて使っているという人には、それと補聴器が引っかかって煩わしさを感じることがあるかも知れません。

耳かけ型補聴器の種類と特徴

さて、そんな耳かけ型補聴器ですが、実は耳かけ型補聴器の中にはいろいろな種類があります。自分の聴力レベルや使いやすさを考慮して選んでいくのですが、それぞれ特徴や魅力が異なるので、しっかりと理解しておく必要があります。

補聴器の形状(サイズ)から選ぶ場合

まず、耳かけ型補聴器は、その形状が2種類あります。それぞれBTEタイプとRICタイプと呼ばれるものですが、その特徴は次の通りです。

操作がしやすい!BTEタイプ

BTE(Behind-The-Ear)タイプは、耳の後ろに掛ける本体部分の中に、レシーバーを含むすべての機能が内蔵されているもの。そのため、本体部分は比較的サイズが大きいのが特徴です。サイズが大きいぶん、装着がラクだったり電池交換がしやすかったりと、操作性の高さは抜群なのですが、逆を言うと、大きく存在感があるため、装着したときに目立ちやすいという特徴もあります。

うぐいす補聴器
田中智子

補聴器をあまり目立たせたくないという人には向いていないかも・・

目立ちにくい!RICタイプ

RICタイプ(Receiver-In-Canal)タイプは、BTEタイプとは違い、耳の後ろに掛ける本体部分にはレシーバーが内蔵されていません。レシーバーは耳栓部分のほうに配置されているため、そのぶん補聴器本体そのものの大きさはBTEタイプに比べると小さくスマートになっています。また、音がでる部分がより鼓膜面に近いので、より良い状態の音が耳に届けられるという利点があります。着けているのがわからないほど小型なので、目立たないところも好評です。

しかしその反面、装着や電池交換は手先の細かい作業になります。これらが苦手だという声を聞くことも多いので、細かいものを扱うのが苦手な人や、小さいものが見にくいといった人には、RICタイプは適さないでしょう。
とはいえ、アメリカではすでに90%がこの RICタイプであるため、日本も今後はRICタイプの補聴器が主流になっていくでしょう。各メーカーから一番最初に発売されるのもこのRICタイプがほとんどです。

うぐいす補聴器
田中智子

最新の音を入手したいなら、RICタイプがおすすめ!

補聴器の給電方法(電池/充電)から選ぶ

近年の最新補聴器は、従来の電池式の補聴器に加えて、充電式の補聴器も数多く発売されています。どちらが使いやすいかというのは人によって変わってくると思いますので、それぞれの特徴を押さえておく必要があるでしょう。

電池式の耳かけ型補聴器

電池式の耳かけ型補聴器は、これまでもっともポピュラーだったもので、少し前まではほとんどの補聴器がこの電池式でした。長く補聴器を使っていて、電池交換に慣れているという人や、慣れた方法で使い続けたいという人には電池式がおすすめだと言えます。
しかし、補聴器の電池はとても小さく扱いづらいうえに、約1週間ごとに交換が必要ですので、手先の細かい作業が苦手だという人には不向きです。また、小さなお子さんやペットのいるご家庭では電池の誤飲のリスクも考慮しなければなりません。

充電式の耳かけ型補聴器

充電式の耳かけ型補聴器は、技術の進歩によって近年急増しているタイプ。
充電式の補聴器は、携帯電話の充電と同じように使います。就寝前に充電器に補聴器をセットしておけば、翌朝には充電が完了されており、そのまま1日中使えるという便利さ。電池式の補聴器でよく耳にする「出先で急に電池が切れた」というトラブルに直面する心配もありません。

ただし、充電式の補聴器を選択する場合には、はじめに補聴器に加えて充電器を購入しなければなりません。充電器は一般的に1.5~5万円ほどかかりますので、購入時の全体価格を抑えたいという人には負担になるかも知れません。ですが、仮に電池式の補聴器を選んだとしても、電池の購入費用が必要になってきます。長い目でみれば、充電式も電池式も費用負担はほぼ同額だと言えるでしょう。


\耳かけ型補聴器を見てみませんか?/

うぐいす補聴器では、複数メーカーの耳かけ型補聴器を常時取り扱っております。メーカーやモデルによって少しずつ違う特徴や音質をぜひご体感ください。ご相談や試聴は無料。是非お気軽にお問い合わせください。

耳かけ型補聴器の価格は?耳あな型よりも安い?

ここまで、耳かけ型補聴器について詳しく説明してきましたが、気になるのはやはりそのお値段ではないでしょうか。
一般的に、耳かけ型補聴器は10万円前後~60万円以上のものまで、幅広い価格帯のものが流通しています。
耳あな型と耳かけ型で、形による大きな値段の差はありません。各補聴器のなかで価格帯の幅が広いのは、それぞれの補聴器の中でもさらに細かいランク分けがあるためです。

【2024年最新】補聴器専門店が本気でおすすめ!最新耳かけ型補聴器3選

ここからは、2024年最新の耳かけ型補聴器のオススメ器種を3つご紹介します!ご紹介する補聴器はすべて当店でも取り扱っておりますので、気になるものがあればぜひご試聴にいらしてくださいね。

フォナック / スリムルミティ

フォナック補聴器から発売されているスリム ルミティは、アクセサリーのように高級感のあるシャープなデザイン耳に添うよう緻密に計算されたカーブがつけられているので、付け心地は抜群です。「長時間つけていても疲れにくい」と多くのユーザーから評価されています。

また、フォナック独自の最新技術「スマートスピーチテクノロジー」が搭載されているのも魅力のひとつ。これは、周囲の音環境を詳細に分析し音声認識機能を最適に自動調整してくれる優れもの。さまざまな状況下でも、快適な言葉の聞き取りが実現します。

BTE / RICRIC / (ルミティシリーズはBTEもあり)
電池式 / 充電式充電式 /(BTEタイプは電池式もあり
対応聴力レベル軽度~重度難聴
価格(片耳)334,400円~749,400円

シグニア / IX(アイエックス)

シグニアの最新補聴器IXは、世界初の「ロックオン機能」を搭載した高機能補聴器。
複数人の声を同時に追いかけ、言葉のすみずみまで正確に再現するので、これまでもっとも聞き取りづらいと言われていた「騒がしい環境下での複数人との会話」も、一人ひとりの声が常に聞き取りやすくなり、快適な聞こえを実現できます。

また、小型で目立ちにくく、カラーバリエーションも豊富なので、お洋服や髪色などと併せてコーディネートできるのも良いですよね。

BTE / RICRIC
電池式 / 充電式充電式
対応聴力レベル軽度~重度難聴
価格(片耳)375,000~700,000円

オーティコン / インテント

オーティコンの最新補聴器Intentは、高度な人工知能が搭載された革新的な補聴器。
周囲360度の音を人工知能が学習・処理し、すべての音をより明瞭にして自然でバランスのとれた音情景を再現します。またIntentは、自身の意図をくみ取って聞こえをサポートする「じぶんセンサー」を新たに搭載。あなたの「したい」ことを感知して必要な音を脳に届けます。

また、着けているのがわからないほど小型で、落ち着いた色味のカラーも豊富なので、シックな印象がお好みな人にもおすすめしたいです。

BTE / RICRIC
電池式 / 充電式充電式
対応聴力レベル軽度~重度難聴
価格(片耳)352,300円~722,300円

聞こえのご相談、補聴器のお試しなら、うぐいす補聴器へ

うぐいす補聴器では、全5メーカーの補聴器を常時取り揃えております。聞こえに関するお悩みやご希望にしっかりと寄り添い、お一人お一人に合わせて最適な補聴器をご提案します。ご相談や試聴は無料。ぜひお気軽にお問い合わせください。

お電話 050-3590-5913