補聴器を使っても聞こえない原因は?聞こえなくなった故障との違い

2023.08.30

補聴器を使っても聞こえないのはなぜ? 3つの原因が考えられます

 「補聴器を使っているのに聞こえない」・・・そんなお悩みが当店にも時折、寄せられます。
補聴器を使用しているご本人が実感する場合もありますが、ご家族のほうが「良く聞こえていないようだ」「話しかけても無視される」などとご相談に見える場合も。
補聴器を使っていても、聞こえていないのであれば意味がありません。
聞こえない原因をしっかりと突き止め、改善させる必要があります。
本記事では、「補聴器をつけているのに聞こえない」というときに考えられる、3つの原因とその対処法についてご紹介します。

原因① 故障や掃除不足の場合 

 補聴器が故障しているかどうかを確認するには、まず「いつから聞こえなくなったか」を確認します。

補聴器が急に聞こえなくなった。故障かな?

 以前は聞こえていたのに数日前から聞こえなくなった、もしくは、ある時から急に聞こえなくなった、そういった場合は故障やお手入れ不足(掃除不足)が考えられます。
もっとも多いのは、音が出る部分に耳垢が溜まってしまっている状態。
この状態であれば、適切にお掃除をして耳垢を取り除くことで、元どおり音がでるようになることが多いので、まずは耳垢などの汚れが溜まっていないかどうか、ご自身の補聴器をチェックしてみましょう。

補聴器のお掃除は、購入時に付属してくるブラシを使用します。
ブラシがなければ、子ども用の歯ブラシなどでも構いません。
ブラシを下に持ち、補聴器に付着している汚れ(耳垢)を落とすように、左右に動かしましょう。

 お掃除をしても音が出ないという場合は、本体の故障が考えられます。

汗や湿気などの水分が補聴器本体に入り込むと、音がでなくなったり弱くなったりすることがあります。
こういった場合は自力での改善は難しいため、補聴器を購入したお店に持ち込み、点検してもらってください。
うぐいす補聴器でも、補聴器の点検やパーツ交換を承っております。

原因② 調整がうまくいっていない場合

 急に聞こえなくなった訳ではなく、購入時からイマイチよく聞こえてない、もしくは、半年ほどかけて徐々に聞こえづらくなった、というような場合には、補聴器の調整がうまくいっていない可能性があります。

補聴器は聞こえない低音や高音をたくさん大きく、聞こえる音域は少しだけ大きくする「チューニング」をします

 補聴器は、使う人ひとりひとりの聞こえの状態に合わせて細かく調整します。
高い音が聞こえづらいという人には、高い音だけを大幅に大きくし、もともと聞こえる低い音は大きくしない、など、自身の聞こえに合わせてカスタマイズするのです。
このカスタマイズがうまく合わせられていないと、必要な音が届かず「聞こえていない」状態になってしまいます。

また、購入時に適切な調整ができていたとしても、その後聴力が徐々に変化した場合、購入時の調整が合わなくなってくるため、「最近聞こえづらいな・・・」と感じてしまうのです。
しかしこの場合は、補聴器店で再度聴力測定をし、最新の聴力の状態に合わせて再調整すれば、また快適な補聴器として使えることがほとんど。

シグニアHPより


うぐいす補聴器では、他店で購入した補聴器でも調整を承っております。(取扱いメーカーのみ)

原因③ 補聴器の限界の場合

 補聴器は、その人の持つ「言葉の聞き取り力」を最大限に引き出してくれる医療機器です。
しかし、すでに「言葉の聞き取り力」がかなり低くなっている(およそ30%未満)状態だと、残念ながらどれだけがんばっても会話の理解度はそれほど向上しないことがほとんどです。
そういった人には、「補聴器をつけて目指す”ゴール”」の数値を少し低めに設定するのですが、いっぽうで購入者は「100%会話が聞こえる状態」を”ゴール”として期待を高めてご来店されているわけですから、両者の「ゴール」の認識に差が生まれ、購入者は「思ったより聞こえない・・・」と購入後に落胆することになってしまうのです。

認識ズレの背景には。「言葉の聞き取り力」の測定の有無があります。
「言葉の聞き取り力」の測定を実施している補聴器販売店はまだまだ少ないため、「言葉がどれだけ聞き取れているか」を把握できず、ゴールの設定が明確にならない現状があります。

難聴の方は「音は聞こえても言葉が聞こえない」という場合がどうしてもあります

 補聴器販売店では「音がどのくらい聞こえるか」の測定だけしか実施しないお店もあります。
しかし、「音がどのくらい聞こえるか」と「言葉がどれだけ聞き取れるか」はまったく違う能力です。
どちらもしっかり測定することで、より明確に難聴の状態を把握でき、どこまで聞こえの改善が見込めるのかを細かく想定することができるのです。

うぐいす補聴器では、「音の聞き取り力」と「言葉の聞き取り力」の2種類の聴力測定を行い、ご本人の聞こえにピッタリ合わせた細かいチューニングを実施しています。

合わせて読みたい:Instagram【音は聞こえるのに言葉が聞こえない?】

「補聴器をつけても聞こえない」そんなときは、うぐいす補聴器へご相談ください

うぐいす補聴器では、 「補聴器をつけても聞こえない」というお悩みにしっかりと寄り添い、専門資格を保有するスタッフが丁寧にサポートいたします。

他店で購入した補聴器の調整も承っておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

お電話 050-3590-5913
お問合せフォーム こちら
LINE こちら