補聴器からピーピー音が鳴る!ハウリングの原因と直し方

2025.04.12

補聴器を使っていると、ピーピーというハウリング音に悩まされることがあります。実際に当店にいらっしゃるお客様からも、ハウリングについてのお悩みを耳にすることがあります。本記事では、そんなハウリングが起こる原因や対策について詳しく解説します。ぜひ参考にしてくださいね。


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年齢とともに聞こえが悪くなっていく加齢性難聴は、補聴器を適切に使用することで改善させられることが多いです。しかし自分に合う補聴器はどんなものなのか、探すのは難しいと思っていませんか。
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【この記事の監修者】
田中智子(認定補聴器技能者・うぐいす補聴器 代表取締役)

補聴器を「日常生活をポジティブに自分らしく過ごせるようになるためのツール」と捉え、補聴器専門店「うぐいす補聴器」を開業。以前は有名補聴器メーカーのマーケティング部に所属し、全国5000店舗へ補聴器販売の指導を実施した経歴を持つ。高齢者難聴を得意とし、地域住民への啓蒙活動、高齢者への補聴器の装用トレーニングなども実施している。

ピーピー音はどうして起こる?補聴器のハウリングのメカニズム

ハウリングは、補聴器で大きくした音がふたたび補聴器のマイクに入ってしまうことで起こります。マイクに二重で音が入ることになり、これが「ピーピー」という不快な音を発生させるのです。

マイクに二重で音が入ってしまう要因としては、次の3つのどれかである場合が多いです。

補聴器から出ている音が大きすぎる場合、それが音漏れの原因となり、ハウリングにつながりやすくなります。また、壁際や音が反響しやすい場所に居る場合も同様に、反響した音がマイクに入りやすくなり、ハウリングが起きる場合があります。

補聴器の耳栓のサイズが合っていない、しっかりと装着ができていないなどの理由で、補聴器と耳の間に隙間ができてしまうことがあります。補聴器と耳の間に隙間があると、音が漏れてマイクに戻りやすくなるので、不快なハウリングが起きてしまいます。また、補聴器の電源をオンにしたまま耳から取り外しを行い、ケースなどのに収納した際、同様のメカニズムで一時的なハウリングが起こりやすくなります。

いろんな対策を講じたけれど、それでもまだハウリングが気になるという場合には、もしかすると補聴器本体の劣化や故障が原因となっていることがあるかもしれません。
補聴器自体が原因となっている場合には、自力でハウリングを取り除くことは難しい場合が多いので、一度、購入したお店に相談してみるのが良いでしょう。

補聴器のハウリングの対策は?

では、補聴器のハウリングを直す方法や対策にはどんなものがあるのでしょうか。

ハウリングを起こさないようにするためには、補聴器の形状や装着方法を見直すこと、補聴器の音量や周りの環境を確認すること、定期的にメンテナンスを行うこと、などが挙げられます。それぞれの対策について、1つずつ詳しく解説します。

補聴器のハウリングは、耳と補聴器の間に隙間ができることで起こると解説しました。補聴器の耳栓部分が 耳の形状に合っていない場合、そこに隙間ができてハウリングを引き起こす可能性が高くなります。もしかすると、補聴器の耳栓部分が耳の形状にフィットしていないのかもしれません。そのような場合は、適切な耳栓に交換することでハウリングを無くすことができるので、購入した補聴器店などで一度相談してみてください。

補聴器は本来、耳栓部分をしっかりと耳の奥まで挿入しなければなりません。しかしながら、適正な位置まで差し込まれておらず、それが原因となってハウリングを起こしている場合もあります。特に、補聴器を使い始めたばかりの人や、小さいものを扱うのが苦手な人は、補聴器がしっかり挿入できているかの感覚をつかむまでに時間を要することがあります。補聴器が正しく装着できているか不安な人は、補聴器店などで、つけはずしのトレーニングをお願いするのも良いかもしれませんね。

補聴器はさまざまな機種が販売されていますが、そのほとんどには「ハウリング抑制機能」が搭載されています。
大前提として自身の補聴器は、聞こえや音質の良さを加味して選んでいく必要があります。そしてそこにハウリング抑制の機能も備わっていれば、より快適に補聴器を使うことができると言えるでしょう。
ハウリング抑制機能も弱・中・強など、設定を変更できる場合があるので、①②の対策をとった上で、抑制機能を強めるという方法をとるのがよいでしょう。補聴器の販売店で設定してもらう必要があるので、どんな時にハウリングが起こるのかなどを伝え、一緒に解決しましょう。

補聴器本体から出る音が大きすぎると、マイクがその音を拾ってしまい、ハウリングを引き起こす場合があります。
販売店の方と一緒に相談しながら、①~③の対応策をとって、ハウリングがしないようにしていきますが、今すぐ解決したい!という場合には、補聴器の音量を下げるという方法も可能です。
補聴器の音量の下げ方は、補聴器本体のボタンで下げることができたり、新しい補聴器であれば、スマホと連動させて手元で簡単に音量の調整ができる機種もたくさんあります。音量調整をしたい場合や周りの音環境に合わせて、手軽にスマホで音量調整ができる補聴器を選ぶのもおすすめです。

補聴器のハウリングは、調整などで改善できることが多いですが、まれに補聴器内部の劣化や故障によって起きていることがあります。

適切に補聴器を使っているのにハウリングが気になる・・・そんな場合は、一度専門家に相談してみるのが良いでしょう。また、日頃から定期的なメンテナンスを行うことで、故障などの異変にも気づきやすいですし、専門家にも気軽に相談できる環境ができるのでおすすめです。

補聴器のハウリングが気になる場合は専門家に相談を

補聴器は精密な医療機器のひとつですから、小さなトラブルも専門家に相談してみるのがおすすめです。特に、認定補聴器技能者や言語聴覚士など有資格の専門家は、補聴器についての知識が豊富で、聞こえの改善や補聴器の不調などについても相談しやすいです。補聴器を使っていて気になることがあれば、ぜひお近くの補聴器店などで専門家に相談してみてくださいね。

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東京・池袋の補聴器専門店「うぐいす補聴器」は、在籍するスタッフ全員が専門資格を持つ専門家。
聞こえのお悩みなどしっかりとヒアリングを行い、適切な補聴器をご一緒に選びます。ご相談やご試聴は無料。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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