両耳装用について
メガネを両目で見るのと同じように、補聴器は基本両耳でつけましょう
片方の視力だけが良くない場合もメガネを両目で使用するのと同様に、補聴器も両耳で使用することをおすすめします。
補聴器を片耳だけで使用していると、聞こえ方が不自然になってしまい、装着していない耳への刺激が減少します。
使用しなくなった部位や器官は萎縮や退化を起こしてしまう可能性があるため、長く続くと聴力が衰えてしまう場合があるのです。
正しく聞こえると耳の疲労や負担が軽減され、聴力の廃用性を予防することができるのです。
耳が2つあるのは、テレビや画面もスピーカーがひとつのモノラルより、ふたつあるステレオの方が音が立体的に浮かび上がって聞くことができるように音の方向感や距離感をつかみやすくするためです。
補聴器を両耳で使用することで、より自然な聞こえ方に近づけることができます。
音の距離感が把握できると、普段の生活が楽になるだけではありません。
例えば遠くから近づいてくるエンジン音、クラクションの音にも反応することができ「気づかないうちに自動車が後方にいた」といった危険の回避に繋がります。
両耳で音が聞こえる状態で生活を送るということは、日常の中に潜む危険を避けて快適に生活するということでもあるのです。
さらに補聴器に慣れて、両耳できちんと聞こえるようになると街中やレストランなど雑音が多い状況でも人の声を騒音を聞きわけれるようになり、必要な話に集中することができるようになります。
両耳で補聴器を使用し、慣れていった方が余計な音の増幅をしなくて済むため、音量のバランスもしっかり取ることができ、普段の聞こえの満足度も向上します。